～恋するオタク～【永瀬廉】 (ページ44)

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私は永瀬くんの掴んでいた腕を離し

そして、涙目になりながら睨み返す。

「あんたの顔がブスとかイケメンとか興味ない！

金持ちとか貧乏とか、そんなのどぉおーでもいい！

むしろ、もっと直して欲しいところの方が沢山よ！

言葉は乱暴だし、目つきも悪い。態度はでかいし

基本的に上から目線だし、もう嫌いな所ばっか！！」

突然早口で話し始めた私に

永瀬くんは目を見開き、驚いて聞いていた。

「あんたの方でしょ！？

家のしがらみに縋り付いてんのわ！！！

お金とか、家とか、そーゆうのに頼ってんのは、

自分でしょ！？勝手に自棄になってんじゃないわよ」

永瀬くんは黙ったまま、眉間に皺を寄せる。

「嫌なら捨てなさい、そんなもの！

自分のやりたい事をすればいいじゃない。

中身のない友達ばっか集めてないで

自分の好きなものを好きなだけ楽しめばいいじゃん」

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すると諦めるようなため息が聞こえる。

まだ、彼には響いていないようだ。

もういい。この際だからはっきり言ってやる。

永瀬『だからお前と一緒にすんな言うてるやろ…』

「もし！」

永瀬『……』

「…もしも、それであんたが一人になるなら」

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「私が側に居てあげる」

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