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.
「………」
『………』
心臓の音が、
Aにも聞こえてるんじゃないかな。
俺の胸元にあるAの頭を手で包み込み
もう片方の手は、背中にそえる。
これがどういう意味を表してるかなんて
いくら馬鹿でも、分かるやろ。
伝えたいわけじゃないけど、
でも、分かってほしかった。
「…廉くん、…冷たい」
『じゃあ温めて』
「………」
まだ顔は見られへんから
俺は更に抱きしめる力を強くする。
抵抗されない安心感と、
ムクムクと湧いてくる欲望と、
この腕の中にあるものは
俺のじゃないという虚無感が一気に全身を巡る。
「…お風呂、入る？」
『……うん』
「分かった。お湯、入れてくるね」
『待って、…まだ』
もうちょっとこのまま
この腕を振り解いた瞬間、
俺何するか分からん。
怖かった、自分が。
制御不能な自分が。
.
「……廉くん」
『喋んな。』
「………」
『ごめん、今はちょっと。喋らんといて。』
.
.
.
.
お風呂を借りた。
Aのいつも使っているであろうボディソープ
シャンプーも使わしてもらった。
脱衣所には、
Aの身体には大き過ぎるトレーナーと
短パンが用意されていた。
これ、誰の服？
着替え終わってからAに聞くと
彼氏のだよ、と平気な顔して言われた。
テーブルには
約束通り温かいお茶が用意されていた。
茶色と緑を基調とした
お洒落な雰囲気の部屋。
窓際に俺の制服が丁寧に干されてあって。
俺は、隣に座っているAに
ゆっくりと近づいて座り直した。
Aは、
なーに？
と、含み笑いをする。
『なーに？じゃないやろ…』
「……だって、…ふふっ」
そっとAの首筋に
自分の手を持っていく。
この後、何をされるのか
多分もうAは分かっているはず。
.
じっと俺の目を見つめてくるから
『…お前、ほんま悪い』
「なにが？」
『んふふ、…そーいうとこ』
.
.
伏し目がちに変わるAの顔に
じわじわと顔を近づけて
お互いなんの言葉も交わす事なく
唇を重ねた。
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この日俺は
多分何かを得て、何かを失った。
それが何かなんて分からんけど、
.
でも今はそんな事、どうでもいい＿＿
.
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aimi(プロフ) - ギャーーーーーーーーーーーわーーーーー‼️今回もすごかったです‼️廉くん目線難しかったですよね？私達のためにありがとうございます✨これからも応援してます✨ (2021年11月2日 19時) (
レス) @page42 id: 7523aceb2d (このIDを非表示/違反報告)
aimi(プロフ) - 長文すみません、、、 (2021年11月1日 20時) (レス) id: 7523aceb2d (このIDを非表示/違反報告)
aimi(プロフ) - すごく面白かったです‼️まとめみたいなのが大好きです❗️廉くんも可愛かった❤️すごく良かったです‼️これからも頑張ってください！応援してます✨ (2021年11月1日 19時) (レス) id: 7523aceb2d (このIDを非表示/違反報告)
aimi(プロフ) - 初めまして？小さな世界の感想書くところがなかったのでこちらでいいですか❗️書かせていただきます✨ (2021年11月1日 19時) (レス) id: 7523aceb2d (このIDを非表示/違反報告)
ayu(プロフ) - かなさん» かなさん★おーーーまたせ致しましたすいません…( ；∀；)ようやく新作公開しております！是非お暇な時に読んでいただけると幸いです★ (2021年1月31日 2時) (レス) id: 72acefca01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayu
| 作成日時：2020年11月27日 19時
