狼さんの甘い誘惑〜7人の旦那様〜【2】

愛 ページ47

「本当にありがとう。ごめんね。2人の怪我はどう？」




と渋谷の頬に優しく触れながら心配そうに問いかた。




「大丈夫や。丸も亮も切られたことには切られたけど深い傷ではないし、顔とかやないから仕事に支障もないって。」




とAを安心させる。




そこへ、




「お！元気そうやな！」




「ほんまや！よかったぁ！」





と錦戸と丸山が病室に入ってきた。




「みんな、本当にごめんね。ありがとう。」




Aは少し俯いてから顔を上げるとにこりとわらった。




「旦那様の務めやからな！」




と丸山。




「当たり前や。」




と錦戸。




「ご褒美期待してるわ。」




と渋谷。




それぞれ、言い方は違えどAを愛しているからこその言葉だと感じ1人ニヤニヤするA。




「気持ち悪っ！」




その様子を見た錦戸にそう言われ、




「何よ！妻に向かって気持ち悪いって！」




とAが膨れ、その場が笑いに包まれた。




その時、病室のドアを誰かがノックした。




「はい！どうぞ！」




Aの言葉を聞いてドアが開いた。

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