3「他人との生活」 ページ21
深澤「・・・落ち着いた？」
「うん。ごめんなさい、取り乱して」
涙でぐちょぐちょになった顔を上げて近くの時計を見たら、21時になっていた。
「あっ、帰らなきゃ・・って、いや、大丈夫だった」
ついつい今までの生活習慣で動いてしまいそうになる。それだけ、あの生活に慣れていたわけなんだけど。
「そういえば、早く家に帰らなくていいの？待ってる人いるんじゃないの？」
深澤「え？あ、家族ってこと？ははっ、いないよそんなん(笑)俺はまだ独身」
「意外。失礼だと思うんだけど、若いうちにデキ婚して子供たくさんいるのかと思ってた」
深澤「うん、それはとても失礼だね、うん(笑)」
そう私が思うのは、彼は高校時代彼女がいなかった時期はないと言っていいほどだったから。
深澤「たくさんの女とは付き合ったよ？俺モテるもん(笑)だけど、付き合うのと、一緒に生活するのとは意味が違くてさ」
「それは、まぁ分かる」
深澤「そんなに長く続かなかった。我慢してるみたいになって。だからAが何年も同棲してたのは凄いなって俺思うけどね」
「ついさっき終わったんですけどね」
深澤「あぁごめん。責めたかったわけじゃなくて・・」
「分かってるよ(笑)冗談」
そんなことを言って笑った。・・あ、今笑えたかも。
深澤「やっと笑った。笑ってたほうがいいよ、お前」
優しい声で言って、微笑まれた。なんだか、ぽっかりと空いてた心の穴を埋めるようだった。
「でもそんなに笑っていられない。私はこれから元カレの荷物がたくさんある家に帰らなきゃいけないんだから。同棲してたのは私のマンションだし」
深澤「そっか・・・そら色々思い出して大変だわ。・・・よかったら俺ん家来る？」
「・・・え、何言ってんの？」
深澤「家帰ってもそんな状況じゃつらくて泣くでしょ？なら環境変えて、俺ん家来ればいいじゃん」
「えっと、」
深澤「俺は大歓迎だけど？」
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みあ(プロフ) - スノ姫さん» スノ姫さん。コメントありがとうございます。素敵なリクエストです！参考にさせていただきます。 (2021年10月7日 0時) (
レス) id: f3c1546d7f (このIDを非表示/違反報告)
スノ姫 - アラフォーだけど、付き合ってた彼氏に浮気され、別れた所で街をふらついて歩いてる所に男友達の深澤君と会い恋人になったと言うシチュエーションをお願いします。 (2021年9月26日 4時) (レス) @page1 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みあ | 作成日時：2021年9月25日 14時
