File. 52 ページ12
「綺麗…」
イルミネーションを見た藤原は呟いた。
手は握ったままだった。
「なあ…」
「ん?何?」
「あー、その…そろそろ手ぇ離してくんねぇか」
「え?あ、ごめん!」
藤原は急いで手を離した。
松田は後ろ頭を掻きながら言った。
「…別に嫌だった訳じゃねぇけど…」
「え?」
「……っ」
松田は顔を赤くした。
藤原は急な事に、頭が混乱していた。
「え、っと…つまり…松田は…」
「…待て…それ以上言うな」
松田は藤原の言葉を遮る。
そして、藤原をじっと見る。
「…俺はアンタが好きだ」
「…っ!?」
「返事はいい…。
多分、俺が一方的にそういう感情抱いてるだけだ」
「…そんな事ない」
藤原のその言葉に、松田は驚く。
まさかと思った。
「徹夜してる時の私を気にかけてくれるとこも
私に何かあった時、一番に駆けつけてるれるとこも
生意気なのに可愛いとこも
そんな松田は、私は全部好きだよ」
少し顔を赤く染めた藤原が微笑みながらそう言った。
松田は改めて、藤原を見ながら
「俺と付き合ってくれねぇか?A」
そう言った。
突然名前を呼ばれた藤原は驚く。
「はい。よろしくお願いします」
𝐹𝑖𝑛.
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松田(プロフ) - まみこさん» ありがとうございます!頑張ります! (2022年9月17日 23時) (レス) id: d79ed0583d (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 完結おめでとうございます!!これからも応援してます!! (2022年9月17日 22時) (レス) @page12 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:松田 | 作成日時:2022年9月4日 0時