青のSP～学校内警察・嶋田隆平～ (ページ3)

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浅村side

「ちょっと、あなたたち何してるの？」

私は少し慄(おのの)きながらも声をかけた。

「なんだよあんた。ほっとけよ」

「その制服、慶城(けいじょう)附属中よね？いじめなんてやめなさい！」

彼らが着ている制服は隣町の進学校のもの。

「俺らはここで遊んでんだけど。なっ、邦夫(くにお)？」

邦夫と呼ばれた生徒の体は震えていた。

「それは君たちが無理矢理そう言わせてるんでしょ？彼、怯えてるじゃない」

「おい、うぜぇよお前－－」

消えろよ、と言った1人の生徒の手にはナイフがあって、ジワジワと私に近づいてきた。

怖い……。

－－誰か助けて……！

「威勢がいいのは最初だけか？使えねぇな」

声をした方を見ると、片手にポテトを持った見知らぬ男性がフェンスに寄りかかっていた。

「お前らも女相手に粋がんなよ」

「うるせぇな、じじい！」

「言葉遣いまで絶望的だ。親はどういう教育－－」

男性の言葉が終わらないうちに襲いかかった生徒たちは、あっという間に倒されてしまった。

－－す、すごい。

そして1人の生徒手帳を見た男性は言った。

「隣町の進学校か。死ぬほど勉強して入ったのにな。残念、お前ら全員アウト」

「なに言ってんだお前」

男性が懐から取り出したのは警察手帳だった。

本物なんて初めて見た……。

「「「警察……！？」」」

「暴行と恐喝の現行犯でお前ら全員逮捕だ」

「うそ……」

私が突っ立っている間に、生徒たちはパトカーに乗せられていた。