* ページ10
「ええもん聞いたわ〜」
とトッポの声も聞こえてくる。2人とも声だけでニヤついているのがわかる。
「え…最悪やっ!!」
と慌てるエース。
シェリーと逸れたことを報告しようとトランシーバーをオンにした瞬間銃声が聞こえ、そのままにしてしまっていたようだ。
時すでに遅しではあるがトランシーバーをオフにする。
「…とりあえず倉庫探し続行やな」
と扉に向かって歩き出した瞬間、再びトランシーバーから声が聞こえてきた。
「3階西側に倉庫発見。合流」
「了解」
とマックに返事をして2人は急いで3階西側へ向かう。
到着すると、トッポから預かった小型爆弾を倉庫の中に仕掛け、
「3…2…1…ボンッ」
というエースの掛け声と共に扉が爆風で弾け飛んだ。
部屋の中の書類は全て燃え尽き、今回の案件は完了。
帰りの車の中、後部座席に座るエースとシェリー。
運転席のマックがミラー越しに2人を見ると、お互いにもたれかかり爆睡していた。
「ちょ、トッポ後ろの2人!写真!めちゃ可愛いやん!」
ともはやパパになっているマック。
ゲーム中で迷惑そうなトッポだったが、2人を見た途端そんなことも忘れて写真を撮りまくる。
そんなカメラのシャッター音で目を覚ましたエース。
「お、おはようエース。さっきのシェリーへの言葉かっこよかったで」
と先ほどとは違って茶化す雰囲気はなく素直な感想を述べるマック。
「エースがあんなこと言うの珍しいからついついいじってもうた。ごめんな」
と反省気味のトッポ。
「まぁええけど、みんなには内緒な?」
と口止めをして一件落着。
___トランシーバーのオンオフは要確認やな
65人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:相楽麗 | 作成日時:2021年2月16日 0時