始末屋さんの甘い誘惑〜8UPPERS〜

罰ゲーム【青】 ページ48

いつもより騒がしいトッポの部屋。


トッポにしては珍しく、部屋の中に人がいる。


相手はシェリー。


「あっ…すごっ…」


「あかん…」


「だめっ…無理っ…嫌っ…」


と2人がしているのはマリオカート。


罰ゲームをかけ、かなり熱い展開が繰り広げられている。


「いや！待って！やだ！青コウラ来た！」


と半泣きのシェリー、せっかく今まで1位を維持していたのに、6位のキャラがアイテムで青コウラを使ったせいで大クラッシュし、見事2位のトッポが繰り上がりで1位フィニッシュ。


「よっしゃ！」


とガッツポーズのトッポ。


隣ではシェリーがゲーム機の線を抜いて半べそで座っている。


「シェリーちゃん？罰ゲームは何でしたか？」


「…今日1日、なんでも言うこと聞く」


「せやな！よく言えました！ほんならまず、膝枕して〜」


と可愛らしいお願いに拍子抜けするシェリー。


とりあえず、不服そうな顔のままベッドに座る。


隣にトッポが座り膝に頭を乗せた。


「おーええなぁ」


「ちょっとくすぐったい！」


と内腿をなでなでするトッポの手を掴んでやめさせる。


「なんか眠くなってきたな…一緒に寝よか」


「え、寝るの？私眠くない…」


「今日1日言うこと聞いてくれるんやろ？」


と勝ち誇った顔で言われると何も言い返せない。


「わかりましたよぉ」


としぶしぶ布団の中に入る。

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