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＊ ページ43
「シェリーこっちむいて」
とトッポに囁かれ後ろを振り返ると、優しく唇が塞がれた。
何度も何度も触れるだけの優しいキス、そこから絡み合うキスへと変化していく。
お風呂場はシェリーとトッポの吐息だけが響き渡る。
唇を離し耳を甘噛み。
驚いたシェリーから、艶っぽい声が漏れる。
「ええ声」
とシェリーの耳元でふふっと笑った。
「私ばっかり悔しい」
と唇を尖らせ、体を反転させると向かい合ってトッポの膝の上に跨った。
「え！ちょっ」
と慌てるトッポ。
そんな様子お構いなしで首に手を回すと焦らすようにあと数センチで唇が触れるギリギリのところで止まっている。
トッポが首を伸ばして唇を重ねようとするが、シェリーはそれを許さない。
「なぁ、なんでなん？」
と悲しそうなトッポ。
「キスして欲しい？」
と自分が優位に立っていることで余裕の笑みを浮かべている。
「ええねんな？そんなことして」
と言い終わる前にシェリーの頭をグッと引き寄せ唇を押しつけた。
「結局私が負けるんだよなぁ〜それに、お触りなしって言ったのに！」
とデコピンされておでこを抑えるトッポ。
「まぁ、ええやん！楽しかったやろ？」
と髪を撫でられ、こくりと頷いた。
それから2人はお互いの体が見えないようにして洗って風呂を出た。
___たまには、責められるのもありかもしれんなぁ
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作者名：相楽麗
| 作成日時：2021年2月16日 0時
