始末屋さんの甘い誘惑～8UPPERS～ (ページ20)

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無茶【緑】ページ20

暗闇の中にそびえ立つビルの前に、一台のワーゲンバスが止まった。

中から出てくる8人の男女。

ビルの前にいた男の腹にエースが拳を叩き込む。

鈍い音を立てて倒れた男を一瞥すると、そのままビルの中へと急ぐ。

「ガム、シェリー、ジョニーは金庫の金の強奪、トッポ、ジャッキーは顧客リストの入手、俺とエースとアーセナルはボスの始末。以上」

とマックの指示により3組に分かれて仕事をすることに。

金庫の金の強奪という任務を任された3人は事前にジョニーが得た情報を頼りに、金庫のある12階に向かっていた。

「ここから、敵がかなり多なるはずや。僕が先頭でなるべく敵を減らすから、シェリーとジョニーは倒し損ねた奴らを拳銃で仕留める。ええね？」

「えー私も最前線がいい！」

「あかん！あかんよ！」

頬を膨らませて抗議するシェリーと一歩も譲る気はないガム。

そんな言い合いをしている間にもエレベーターの回数表示は上がり続けている。

「じゃあ、ガムとシェリーが最前線で俺が後ろから援護するよ…でも、もし危なくなったら助けてな」

このままでは、12階に着くまでに決着がつきそうにないと判断したジョニーの提案に2人もしぶしぶ頷いた。

エレベーターが12階に到着し、扉が開くとほぼ同時に15人ほどの敵が奥の部屋から出てきた。

駆け出すガム。長い棒をくるくると回し敵の頭や体を殴り倒していく。

シェリーはその横で愛用のベレッタで次々敵の動きを封じている。