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「冷蔵庫のものは名前書く決まりやんな?名前確認したか?」
と一歩近づいてくるジャッキーと一歩後ずさるシェリー。
「確認は…してません」
と最後はほとんど聞こえないようなか細い声になる。
「前にもあったやんな?これで3回目やで?」
「ごめんなさい。…っ」
背中に感じる硬い感触。
とうとう壁際まで追い込まれてしまっていた。
そして冒頭
ドンっ
シェリーの顔の横に勢いよく付かれるジャッキーの右手。いわゆる壁ドン。
と言う状態になったのだった。
「唇にカラメルついとるなぁ」
と指でなぞりそのままキスをした。
「っ!」
驚いたのとびびったのとで固まるシェリー。
「ごちそうさん」
ジャッキーはそう言ってニッとわらうとシェリーの頭を撫でた。
みるみるうちに赤くなるシェリーと、シェリーの食べかけのプリンを食べるジャッキーというなんとも不思議な光景。
「どうせプリン見つけてテンション上がってもうて蓋なんか見もせんと食べ始めたんやろ?」
と全てお見通しのジャッキー。
「ほんとにごめんね」
としゅんとするシェリーに
「次からは必ず名前を確認すること。もしまた同じことあったらもっと深いキスするからな!」
そう言ってシェリーのおでこをペシっと叩いた。
___プリンなんかよりずっとええもんもらったわ
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作者名:相楽麗 | 作成日時:2021年2月16日 0時