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「熱………………あるんじゃない？」
「大丈夫だって、」
首もとにそっと手を伸ばせば、
「いいから、やめろって……、」
「…………すごい熱、」
指先はまだ冷たいし、
「多分まだ熱上がるよ？」
「あとちょっとでしょ、」
聞こうとしなくって。
「あれ、裕太なんか様子おかしくない？」
横尾くんが声をかけてきてくれた。
その横には太輔が立ってて。
「……………熱があるの、」
「まじ？」
四人で丸くなってると、
様子を察したのかメンバーが
それとなく集まってきて。
「帰りなさいよ、玉森」
「お前いなくてもぜんっぜん問題ないから」
「ちゃんと身体休めなよ？」
「ここは大丈夫だからさ！」
北山くんも二階堂くんも千賀くんも、
宮田くんも口を揃えて“大丈夫”って。
「………じゃあよろしく、」
観念したのか限界がきたのか
裕太も抵抗しなかった。
「俺一度タマのとこ一緒に行こうか？」
宮田くんが心配してるけど、
「大丈夫だから。
お前じゃ役に立たないから。」
手でシッシッ。って。
そのあと、
「A、」
熱でとろん、とした瞳が
精一杯私を見てる。
「俺んちなんにもない。
一緒に来て色々揃えて、」
頷くしかできなくて。
“じゃあよろしくね、
一応外とか気を付けて。
こうゆう日は大体張られてるから”
北山くんに小声で言われて、
裕太の少ない荷物を持って、
会場を後にすることにした。
タクシーの中では
さっきまで話してた裕太が
嘘のように寝込んでる。
マンションへと到着して、
降ろすのも一苦労で
もたれかかったような裕太を
半ば引きずって部屋のドアを開けた。
「………………脱がすよ、」
「えっち。」
「…………バカ、」
ベッドへ降ろして、
寝られるように整えてあげて。
「なにがないかな…………、」
冷蔵庫だとか一通り見て
必要そうなもの把握して。
「じゃあ買い物してくるよ？」
ベッドで丸くなってる
裕太をそっと揺らせば、
「明日でいいって、」
ひっぱられて、腕の中。
「あ〜落ち着く。」
「…………熱あるのに？」
「明日には気合いで下がってる。」
「そうゆうものじゃないの、」
こら、ってじっと見上げれば
うるさいなぁ、なんて呟いて
「Aがいればいいの、」
触れるだけのキスをして、
“熱うつっちゃうわ。”って
少し微笑んで静かに目を閉じた。
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あや(プロフ) - こんばんは。都合がいい、確かに……(^-^;紗菜が言う“みんな弱い”が全てだと思ってます。そして四人の選んだ結末まで読んでくださっていたらとても嬉しいです。ありがとうございました。 (2018年1月10日 23時) (
レス) id: b34d9690f4 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんだぁ＿。(プロフ) - あやさんこんにちは。とても楽しく拝見させて頂いています。藤ヶ谷君はとても都合が良いですね。葵さんと別れていなかったらずっと葵ちゃんのことが好きだったくせに！何を今更。と思ってしまいます（ ; ; ）とても楽しいお話をありがとうございます。 (2018年1月5日 11時) (レス) id: 51125bdb56 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - Aさん» ずっと読んでくれてありがとう。忙しいのに遊びにきてくれて嬉しいです:-)お話、おかげで完結できました。また機会があれば遊びにきてね。ありがとう！ (2017年5月4日 23時) (レス) id: b34d9690f4 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ルメメさん» お待たせしました。完結しました。よかったら遊びにきてくださいね:-)ちゃんと表示変換されてますように……(;;) (2017年5月2日 8時) (レス) id: b34d9690f4 (このIDを非表示/違反報告)
A - それが切なくて悲しくて面白いんですけどね！次回で完結ですよね！？ついに主人公がどっちとくっつくのか決まるんですね！！楽しみですけど、このお話が終わっちゃうのが寂しいです。どうであれ主人公ちゃんが幸せになるのを願ってます！更新頑張ってください！ (2017年4月24日 21時) (レス) id: 7231963438 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あや
| 作成日時：2017年1月6日 22時
