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僕にはもう1人、弟がいる。

『…俺に構うな。』

人一倍、他人にも自分にも厳しくて…

それ以上に優しいのに、それを表に出せない不器用な…弟が。

『…これを俺が選んだこと、アイツには言うなよ。』

誰よりも、あの子の未来を案じているのに…

わざと、冷たく接していた…

優し過ぎる、悪魔が。

『…天。お前はアイツのヒーローだ。どんな時も…陸を励ましてやれる。』

『でも…俺は、アイツの悪だ。アイツの笑顔を曇らせることしか出来ない。』

『だから、俺はこれからも悪であり続ける。その代わり…お前はこれからも、アイツのヒーローでいてやってくれ。』

「陸にキミが嫌われ続けるなんて…ボクは嫌だよ。」

大切な弟に悪魔になんてなって欲しくなかったのに…

『…嫌われるのには慣れている。お前に重荷を背負わせることになって…すまない。』

『でも…こんなことは、お前にしか頼めないからな。どうか…聞き入れてほしい。』

かつての僕に、悪魔に望んでなった弟を止める力なんてなくて…

結局…ボクは彼の思うがままに、陸のアイドルになった。

でも…

ボクはもう、あの子の側にはいられない。

だから、今度はキミが…

あの子のヒーローになってよ。

…海。執筆状態:更新停止中









































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作者名:神崎ユエ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月13日 1時

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