♯29 ページ32
尊と、あまりにも早すぎる再会を果たし…
話が漸くひと段落したところで、海は音晴に向き直り…話を聞く姿勢を作る。
すると、音晴は心底楽しそうな何時もの優しい笑顔を浮かべ…話をはじめた。
「まず、海くん。君が、IDOLiSH7に入る決心をしてくれたこと…本当に感謝しているよ。ありがとう。」
「君が、最高に輝くように…僕たちは力の限りを尽くすし、君はその仕事に必ず応えるパフォーマンスをしてくれると信じているよ。」
これから、小鳥遊プロダクションのアイドルとして活躍していく海への誓いと…
海へ向けた期待を。
『…やるからには、手を抜くつもりはない。』
そして、海もまた…そんな思いに応えるように力強い瞳で音晴を見据え…
『…期待は決して裏切らないことを、約束しよう。』
約束する。
ステージの上で輝く片割れを見て、IDOLiSH7のパフォーマンスを見て…
決まった覚悟を胸に。
そんな風に、堂々と言う海の姿はどこか…ステージの上で完璧であろうとする天に重なる部分があり…
「(…こうやって見ても、やっぱ似てんな…ウミと九条。)」
やはり兄弟で、彼もまたプロ意識の塊なのだろうと実感させられる。
音晴も、覚悟が決まった様子に安心したらしく、ホッとしたように微笑み…
「君がそう言ってくれるなら、安心だ。IDOLiSH7のみんなもそれぞれ成長してくれたみたいだし…君たちに新曲を託す時が来たみたいだね。」
IDOLiSH7もここに呼んだ理由を唐突に告げた。
デビューライブを開催した時以来の新曲のお披露目である。
「オレたちの新曲！？」
突然の発表に…陸などを筆頭に、IDOLiSH7のみなが驚きの声を上げ始め…
「あぁ。気持ちをひとつにして夢に向かって勢いづいている君たちに、ぴったりの曲だ。この曲から、海くんの声も正式に加わることになるから、新しいIDOLiSH7のスタートの曲とも言えるかもしれないね。」
「歌を歌うために一番大切なことは、テクニックじゃない。ハートだよ。」
「君たちがこの歌を歌う準備が出来るのを、ずっと待っていたんだ。今の君たちなら歌い切れる。」
音晴が発する言葉一つ一つに一喜一憂しながら…
「やった！新曲だって！」
「ワタシの曲、また一つ増えました！」
「おまえのだけじゃないだろ？」
「OH、ミステイク…。ワタシたちの歌増えました！」
歓喜した。
自分たちだけが歌う、自分たちの歌。
それが増えることは歌手にとって当然、とても幸福なことであるわけで…
新しい振り付けを覚えるなどの手間を考えながらも、海も心なしか嬉しそうな顔で新曲の話を聞いていた。
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月(プロフ) - キャベツの芽さん» はじめまして！コメントありがとうございます！尊くんもちゃんと受け入れられていて、大好きだと言ってもらえる程だと知れて安心しました！本当にありがとうございました！ (2019年5月24日 17時) (
レス) id: f01d23ed14 (このIDを非表示/違反報告)
キャベツの芽(プロフ) - 初めまして|´-`)ﾁﾗｯ海くんも尊くんも大好きです！！これからも楽しみにしております！！ (2019年5月24日 14時) (レス) id: 270caf8b44 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - Suiさん» コメントありがとうございます！これからも海くんのことを温かい目で見守ってくださればと思います。 (2019年3月26日 23時) (レス) id: f01d23ed14 (このIDを非表示/違反報告)
Sui - 続きがすっごい気になります!更新頑張って下さい！ (2019年3月26日 21時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
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