At that time8-2* ページ9
―公安局内―
「整理する」
狡噛と朱を抜いた四人で、捜査会議が開かれていた。
もちろんあのバラバラの遺体のことだ。
「……葛原沙月、全寮制の女子高等教育機関・桜霜学園の生徒だ。一週間前から行方不明になっていた」
「………おい桜霜学園って…………」
『桜霜学園』の名前に征陸が反応を示す。
続いて、六合塚が反応しつつ冷静に口を紡ぐ。
迷宮入りしたあの事件の被疑者の名を
「標本事件の容疑者…藤間幸三郎の勤務先、でしたよね」
彼女に答えるように分析の結果を報告した。
その結果は、標本事件に共通するものが多かった。
それ以前に同一ということが判明した。
「謎の殺人鬼が3年ぶりにカムバックってわけか……」
「ギノさーん、ホントにコウちゃん外しても良かったんスかぁ?あの人標本事件の調査って続行してたでしょ?何か新しい手掛かりとか掴んでたかも」
確かに滕の言うとおりなのかもしれない。
三年前からずっと調査し続けてる狡噛なら
容疑者の事、この事件を解決できる糸口が分かるかもしれない。
だが、宜野座は即座に断ち切る
「……奴の報告書には目を通してある。あれはただの妄想の羅列だ」
まるで、狡噛の言葉を完全に否定するように
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作者名:Mermaid | 作成日時:2017年7月28日 21時