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At that time7-9* ページ2

「食事中にごめんなさい」







なんて丁寧にあいさつを述べる。
その態度が美佳は気に食わなかった。








「二人とも何のクラブにも所属していないでしょう?ここ桜霜学園のようなクラブ活動をやっている教育機関なんて今では珍しいの。勿体ないと思って」


「勧誘ですか」


「バレちゃった」








嫌悪感丸出しの声に対し、おどけたようにほほ笑む璃華子。
そのほほ笑みは誰よりも美しく、優しいものだ。





聞けば、彼女は美術部の部長をしているとのことだった。









「よかったら部室に遊びに来てね……あと霜月さん」









微笑みつつ、よく通る声で美佳を呼ぶ。
それは、二人が話していた会話の答えでもあった。









「ぼんやり考え事をすることはあるけど別次元を見ているわけじゃないから…宇宙人じゃあるまいしね」









そう言った璃華子の瞳は、少し残酷そうだった。





食堂を去っていった璃華子の背を見ながら
また加賀美は恥ずかしげに、美佳に耳打ちした。









「美香のバカ!聞かれてたでしょ!」


「ゴメン」









恥ずかし気な耳打ちに、チロリと舌を出す美佳だった。

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作者名:Mermaid | 作成日時:2017年7月28日 21時

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