美しいものには刺がある。

BLACKPINK -LISA ページ13

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YGの練習生だった頃から、彼女達に憧れを抱いていた。

綺麗で頼りになるオンニ達とデビューして、色んな場所で活躍出来る様になったのはとても嬉しい事で。やっと、"あの人"と同じ土俵に立てたんだと、何か達成した気分に浸っていた。




「女だからと理由付けられるのが一番嫌い」

「周りの目を気にしてちゃアイドルなんてやっていけない。観客を魅了したいなら、踊り続けろ。自分と観客が満足するまで」

「私達GBはGBである以上、1人のBreakerを愛すのではなく、世界中に居るBreakerを平等に愛さなければならない。贔屓は無し。全員を愛す事が、私達の生き甲斐であり使命だ。」

「上がってこい。アタシらのとこまで」




…でも、あの人が居る場所に行こうとしても、
絶対に届かない。届く筈がない。

どれだけダンスを練習しても、アクロバットを取り入れ、ナムジャ顔負けの力強さとヨジャ特有のしなやかさや鍛え上げられた技術・柔軟性には到底敵う筈もないし…何より彼女はグループのメインボーカル。

鋭いナイフ…でも、人の心の奥にまで響かせる歌声は韓国一の上手さだと聞いていた。
テレビで見ても、生で観る機会があっても、あの人の歌とダンスには驚かされてばかりだ。




「此処までおいで。待ってるから、
自慢のダンスとメンバー達と一緒に、アタシらの所まで昇ってくるんだよ、ラリサ」

「はっ、はい…!」




まあ、そんな所に何時も惚れ込んでしまうのだけど。

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