Life〜君と僕の幸せ〜 8

370 ヒョン… ページ20

ｰTAEHYUNGｰ




「お疲れ様でーす。」





自分たちのステージを終えて、汗を拭いたりしていると、何やら騒がしいスタッフさん達の声が聞いえてきた。






ｸﾞｸ「なんか今日は一段と忙しそうですね。」

「だな。出演者多いからかな。」





そんなてきとうなことを話していると、






『そんな、あんまりですよ。どう考えてもチカじゃないですか！！』

『でも、彼女はいない。今日、ここで歌わないと辞退と一緒なんだよ。』

『そんな！あんまりです！』

『残念だが今回は…リーナだよ。』

『それじゃあ最終的な結果を届けてきます。』

『待って下さい！』

『いい加減にしろ。君個人の意見はいらないんだよ。

それに、今日集まっている全てのアーティストはこの規則を知っている。


なのに彼女はいない。これが答えだ。』






え…？





ｸﾞｸ「今のって…ちょっ、ヒョン！！」






気付いた時にはスタッフさんの元へ駆け寄っていた。








「今の、どういうことですか。」

『え…？』

「いないって、何のことです？女性ソロ歌手の最優秀賞はアヤですよね？」






『いや…』





アヤしかいない。
アヤ以外に誰がいる？

アヤ以上にあの賞を取るに値する人なんて、






『チカは辞退しました。よって、』





いるわけ…







『今年はリーナです。』






ないのに…






「じ、たい…？」





『実は──』




「っっ、…！」






『ちょっと、Vさん…！？』









ヒョン、ヒョン、テミニヒョン、









ｸﾞｸ「あ、ヒョン！！どこ行くんですか？」

ﾕﾝｷﾞ「おいっ、テヒョ…」

ｼﾞﾐﾝ「追いかけましょう！」







ねぇ、ヒョンっ…


ヒョンは知ってたんですよね…？






別に、想定外の事件とかじゃ、ないですよね…？









──チカが行方不明らしいです









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