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『ねね、紫耀。なんか探そ!
んで競うの』
「こーんな低い位置からじゃまだ見つからんやろー
頂上になってから探さんと」
『えー、じゃ学校探そう』
「ここから学校なんか見えんの?
電車でわりと距離あったで?」
『観覧車ってわりと見えるイメージあるよ?』
「おん。それは俺もあるで。
やけど、まず方角すらも分からん」
『紫耀は楽しくないなぁ。
それでも探すのが楽しいんじゃん』
「紫耀は探して楽しんでるAちゃんを見て楽しむからええのー」
『なにそれ、悪趣味?』
「なんでや、立派な楽しみ方や。
A観察。良い趣味やで?」
『きもちわるー』
「ほら、はよ探せや学校」
『紫耀も一緒探そ?』
「んー。
俺が先見っけたらいいことあるん?」
『無い。ただ楽しいねぇってなるだけ』
「子どもがすることやん!
じゃ、先見っけたら観覧車終わるまでずっとAちゃんにちゅっちゅするわ」
『は!?』
「ええやろ〜
ん!はーい、平野紫耀みっけましたあ!」
『絶対見っけてない!』
「へぇ?あるで?ほらほら、そこ」
指さしながらAの隣に座って、抱き寄せて俺の上に座らせる。
『うわ、ちょ、ねー無いってば!ずるい!』
「けど、俺はみっけたで?笑
まだ頂上にも行ってないし時間めっちゃあるなぁ〜」
下から上に座ってるAの唇を食べるように、噛むように何度もキス。
本当は見っけてなんかいない。
だけど、せっかくのデートだ。
観覧車なんて2人っきりで乗ったことも無かったし、あと半年だ。半年と思ったら無性に頭に焼き付けたい。
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琴里(プロフ) - ささやんさん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2017年11月13日 21時) (レス) id: 4e1be56238 (このIDを非表示/違反報告)
ささやん - とても面白いです。これからどんな展開になっていくのか楽しみです。更新頑張ってください。これから応援しています。 (2017年11月13日 0時) (レス) id: 1ae2def1e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琴里 | 作成日時:2017年10月22日 7時