62 ページ12
出口を出た途端、宣言通りに手を離した。
正確に言えばAから離した。
『あーあ。出ちゃったぁ』
「楽しんでくれた?」
『うん。楽しかった、すんごく!』
「そっか」
ニコニコと笑ってくれた。
これだけでも連れてきてよかったと思うがこれだけじゃない。
今日2人で過ごしたことで、かなりよくこれからの方向が見えた。
それで十分俺は幸せだと感じた。
電車で、さっき撮った写真をAが見ていて
「ガラガラやったし、サボったかいがあったな」
『サボったのなんてはじめて』
「3年も通うとそのうちまだまだサボるで?笑」
『え?言うほど紫耀サボってないでしょー
っても私、紫耀と違って真面目だけど』
Aは知らないが、じんと付き合ってた頃の俺は酷かったんやでって内心思った。
「いーや。俺の彼女なんやから俺に似るで」
スマホを制服にしまって、座りながら立っている俺を下から見上げながらイタズラっぽく
『紫耀は私をサボらせたいの?笑』
「んーそう聞かれるとサボって欲しくはないなぁ。
Aは可愛いAちゃんでおってほしいねん」
『サボる私は紫耀にとってはもう可愛くなくなっちゃうの?』
「んーなんていうか、壊れちゃいそうなんよ。
俺がいなくなったら見てられないし?」
『ふーん。よくわかんないなぁ』
433人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琴里(プロフ) - ささやんさん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2017年11月13日 21時) (レス) id: 4e1be56238 (このIDを非表示/違反報告)
ささやん - とても面白いです。これからどんな展開になっていくのか楽しみです。更新頑張ってください。これから応援しています。 (2017年11月13日 0時) (レス) id: 1ae2def1e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:琴里 | 作成日時:2017年10月22日 7時