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出口を出た途端、宣言通りに手を離した。
正確に言えばAから離した。


『あーあ。出ちゃったぁ』

「楽しんでくれた?」

『うん。楽しかった、すんごく!』

「そっか」

ニコニコと笑ってくれた。
これだけでも連れてきてよかったと思うがこれだけじゃない。
今日2人で過ごしたことで、かなりよくこれからの方向が見えた。
それで十分俺は幸せだと感じた。



電車で、さっき撮った写真をAが見ていて


「ガラガラやったし、サボったかいがあったな」

『サボったのなんてはじめて』

「3年も通うとそのうちまだまだサボるで?笑」

『え?言うほど紫耀サボってないでしょー
っても私、紫耀と違って真面目だけど』


Aは知らないが、じんと付き合ってた頃の俺は酷かったんやでって内心思った。

「いーや。俺の彼女なんやから俺に似るで」


スマホを制服にしまって、座りながら立っている俺を下から見上げながらイタズラっぽく


『紫耀は私をサボらせたいの?笑』

「んーそう聞かれるとサボって欲しくはないなぁ。
Aは可愛いAちゃんでおってほしいねん」

『サボる私は紫耀にとってはもう可愛くなくなっちゃうの?』

「んーなんていうか、壊れちゃいそうなんよ。
俺がいなくなったら見てられないし?」

『ふーん。よくわかんないなぁ』

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琴里(プロフ) - ささやんさん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2017年11月13日 21時) (レス) id: 4e1be56238 (このIDを非表示/違反報告)
ささやん - とても面白いです。これからどんな展開になっていくのか楽しみです。更新頑張ってください。これから応援しています。 (2017年11月13日 0時) (レス) id: 1ae2def1e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琴里 | 作成日時:2017年10月22日 7時

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