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総統 ページ50

『本部・総統室』

「リッシティアにて確認されたカエンタケについてですが...」

セレヴァは報告書を片手に報告を行っていた。

彼女の目の前には精悍な顔立ちの男性。
見た目の歳は20代後半だろうが纏う雰囲気が人間を逸脱した威圧があった。
セレヴァ同様の役員制服は彼が着ると軍服の様に見えた。

彼の狼の様な鋭い眼光がセレヴァを捉える。

「まずは寄生した悪食の解析結果を報告しろ」

「畏まりました」

内心セレヴァはこの人物が苦手である。
いや、苦手と言うより怖いの方が当てはまるだろう。

顔は美形の類いだ。実際彼女も初対面の時はカッコいいと思ったのだから。

しかし、実際はこれだ。

常に周囲には見えない何かがのし掛かっているような威圧があり、他人を見るときも殺気を感じさせる眼光があった。

彼の名はノイン・ヴァルフレーゼ

悪食討伐園総司令部つまり本部のトップに立つ者。

即ち『総統』である。
裏では『鬼総統』などと呼ばれているが。

そして...精霊を凌ぐ強さを持っているとも言われている。

そんな彼とセレヴァは一対一で会話していた。

セレヴァからすれば鳥肌物であった。

「寄生した悪食...名をワームロードと命名。対象の霊力を吸収し、代わりに理性を殺し肉体を強化させる増強効果があるガスを発散。それは極めて強力で七帝を含むほぼ全ての精霊が効果を受けるかと思われます。

現在殺虫剤を開発中。試作品は完成との事です」

セレヴァの報告を聞いて、ノインは口元に笑みを浮かべた。

「試作品は...直に精霊にかけたらどうなるか試したか?」

「いえ。ワームロードに直接...」

「そうか。では試作品をここへ持ってくるよう開発スタッフへ伝達しろ。今回は俺自ら実験に付き合ってやると」

それがどういう意味か悟ったセレヴァは血相を変えてそれに反対した。

「だ、駄目です総統!カエンタケに直接試すつもりですか!?危険です!」

「それだけか?他の精霊を寄生させるわけにはいかないだろう」

「だからって貴方が命を張るような...」

「諒い。
そもそもこの仕事を始めた時からその覚悟は出来ている。

それに、これが俺の命程度で成功すると言うならその釣りは大きい」

そして、彼は不敵に微笑んだ。

「理解したならさっさと行け」

セレヴァは唇を噛み締めて渋々了解の意を示し、部屋を出た。

「ふ...
あんなことを言われたのは何時以来だったか」

誰もいなくなった部屋で彼は沁沁と呟いた。


手にした黒い軍刀を握り締めて。

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しあ。(プロフ) - カエンタケ先輩ぽいの崖にあっ…(・ω・) (7月11日 14時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - すみません打ちミスです。でもありがとうございます!! (7月3日 21時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)
ルヴァンネ(プロフ) - 返信が遅れてしまい申し訳御座いません。トリガブトとは恐らくトリカブトかと思われます。トリカブトならちゃんと出ていますよ! (7月1日 20時) (レス) id: d6627a81ed (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - 続き期待します!! (6月30日 19時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - トリガブトっていう植物があるんですけど、登場しますか? (6月30日 18時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルヴァンネ | 作成日時:2018年6月13日 2時

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