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悪夢寄生 ページ45

部屋に戻ってきたAはベッドに倒れこむようにして目を閉じた。

時計はまだ、深夜の1時。

ドクツルタケとトウアズキはまだ眠っている。

程無くしてAも眠りについていった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【ノエルノエルノエルノエルノエル...】

闇が広がる世界でAは目を覚ました。
誰かが、誰かを『ノエル』と呼んでいる。

それは、Aに向けて告げる名前の様に聞こえた。

【君はどこにいるんだ死んでしまったのか僕を置いて死んでしまったのか君は僕とずっと一緒にいてくれる毎日一緒に太陽を見ようと約束したじゃないかノエル...】

後ろから黒い手が伸びて、そのままAを抱き締める。

【ノエル...ノエル...会いたかったよ...】

『ノエル』って誰だ?
自分は『ノエル』ではなく、『A』だ。

【もう...目が見えないんだ...耳も聞こえない...君の体温も感じられないんだ...でも、君の優しい霊力を感じるよ...僕が大好きな優しい霊力...ノエル...】

背中に冷たい汗が流れ、全身に鳥肌が立つ。

腕を振りほどこうとAはもがくが、力が強く振りほどくことができない。

Aを抱き締める腕から糸状虫が這い出てくるのが見えた。

それは、Aの体内に入ろうと肌を伝う。

全身を虫が這いずる気持ち悪さが駆け巡る。

Aは悲鳴を上げた。

抱き締める腕をかきむしり、へばりつく虫を無我夢中で落とす。

そして、仲間たちの名前を呼んだ。

【ノエル...僕を否定するの...?ノエル...やめて...!】

これまでに無いほどの力をこめて、『それ』はAを抱き締めた。

悲鳴と皆の名前を交互に叫んで、Aは抵抗する。

助けて。助けて。助けて。お願い。離して。

自分は、
君の言う『ノエル』じゃない_______!

Aは聞こえないと知りつつもそう叫び続けた。

皆の顔が、走馬灯のように出てきては消えていく。

【ノエルノエルノエルノエルノエルノエ




アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!】


名前呼びが途切れたと思えば、突然背中から黒い液体が吹き出し、『それ』は悲鳴を上げて崩れ落ちた。

【ノエル...ノエル...!】

「違う。その人は『ノエル』じゃない!

俺の、俺たちの『マスター』だ...!」

聞き慣れた凜とした声。
『それ』の背後に純白の翼を広げたドクツルタケがいた。

「マスター早く行こう...!」

そうだ。
早く、ここから起きなくては。

赤い勲章→←人間なのだから



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しあ。(プロフ) - カエンタケ先輩ぽいの崖にあっ…(・ω・) (7月11日 14時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - すみません打ちミスです。でもありがとうございます!! (7月3日 21時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)
ルヴァンネ(プロフ) - 返信が遅れてしまい申し訳御座いません。トリガブトとは恐らくトリカブトかと思われます。トリカブトならちゃんと出ていますよ! (7月1日 20時) (レス) id: d6627a81ed (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - 続き期待します!! (6月30日 19時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - トリガブトっていう植物があるんですけど、登場しますか? (6月30日 18時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルヴァンネ | 作成日時:2018年6月13日 2時

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