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戻らない天使 ページ37

「...ドクツルちゃん遅いなぁ」

園長室のソファで寝っ転がりながらトウアズキはボソリと呟いた。

Aはレポートを書く手を止めて時計を見た。

討伐時は昼だった。あれから半日経ち、時計は午前0時を差して、日付けを換えた。

それなのにドクツルタケは帰ってこない。
あの大怪我であっても、3時間あれば十分な筈だ。

「もしかしたら霊界ってことを知らずに困惑しているんじゃあ...」

...ドクゼリの発言は一理ある。

Aはレポートを書くのを中断して、霊界室へ向かうことにした。

「主よ。少し休め。霊界にいるなら大丈夫だろう?」
「そうですよ。まだ休んでいるだけかもしれませんから...」

ドクウツギとトリカブトが後ろで制止するがAは少し様子を見てくるだけ。と2人に言って速足で園長室を出た。

「待って!ボクも行くー!」

勢いよくソファから飛び上がって、トウアズキがついていこうとするが、Aはここで皆と待つように言った。

彼女は不満げな声を上げたが園長たるAの指示には逆らえずにソファに座った。

「園長様...?」

シロが心配そうな声でAを呼ぶ。

敵地じゃないんだ。それに様子を見てくるだけだ。と諭してAは部屋には出た。

「主君は...無理をしすぎだ」
「ふむ、やはりそう思うか」
「当たり前ですよ。いつも体を張って...」
「そうですね...本来なら園長様は植物園にいなければならないのですから...別世界に行くのは危険なんです。あの方は聞きませんが...」

「うぅーん...」

トウアズキが腕を組み何かを考えるように、目を瞑った。

「ん?そう言えば皆って幽霊だから、壁すり抜けられるんだよね?」

「?あぁそう...だがそれがどうした?」

「誰かついていこうと思えばえんちょーさんにバレずについていけるんじゃないの?」

日三大は顔を見合せた。

「無理だな」
「無理だろうな」
「無理だと思います」

「なんで!?」

「主君は俺たちの霊力を感知できる」
「あぁ...言いつけを守らずに破った暁にはどんな説教が来るだろうか...」

ドクウツギが遠い目をして、天井を見た。

「怖かったですねぇ...主様の説教...」
「あの方は笑顔で怒るからな...」

ドクゼリとトリカブトが溜め息をついた。

...聞かないでおこーっと。

トウアズキはそう心に決心した。

俺を殺させて→←白の涙



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しあ。(プロフ) - カエンタケ先輩ぽいの崖にあっ…(・ω・) (7月11日 14時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - すみません打ちミスです。でもありがとうございます!! (7月3日 21時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)
ルヴァンネ(プロフ) - 返信が遅れてしまい申し訳御座いません。トリガブトとは恐らくトリカブトかと思われます。トリカブトならちゃんと出ていますよ! (7月1日 20時) (レス) id: d6627a81ed (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - 続き期待します!! (6月30日 19時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - トリガブトっていう植物があるんですけど、登場しますか? (6月30日 18時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルヴァンネ | 作成日時:2018年6月13日 2時

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