沖田総悟に喧嘩を売るのは人魚姫２

２０！！ ページ21

沖田side



こいつ、自分で何言ってんのかわかってんのか？


心臓がバクバク？頭が熱い？いやいやいやいや嘘だろ



試しに俺の肩を揉んでいる手を掴んでみる




『わっ！なんですか！？』

驚きながら顔を赤く染めている。



沖「今も心臓バクバクか？」



『はい！もうバクバク通り越してドドドドドッドて感じです』



沖「あ、そう・・」

諦めて俺は手を離した。






俺田舎出身で１４から刀しか握ってこなかった芋侍だがこれだけはわかる。



こいつ、明らかにあれだろ。


こーいーしちゃったんだ、多分、フフフフふーンふふふーん のやつだろ。


なんで！？いつから？この前まで普通に話してただろうが！どんな化学変化起こしてんだ



近「あ、あはははーAちゃん、あは、あらーそうだったんだー」



土「ゴホンっ、ま、まぁいいんじゃねぇか？」



言うな、何も言うなよ、と二人に視線を送りとりあえず呪い人形を再び手にする。



『あ、近藤さんもやってあげましょうか？』


近「え？あ。いいの？あははー嬉しいなー」

近藤さん普通にしてくれ頼むから。俺より明らかに動揺してんじゃねぇか




俺から移り近藤さんにも肩もみをするAの顔はもう赤くなく、普段通りの表情だ。




幸いあいつは自分の気持ちに気づいていないらしい。

それは不幸中の幸いだ。




このまま気づかずにいろ頼むから。３００円あげるから。

土「どうすんだ」

沖「このままにしておいてくだせェ。無駄なフォローとかすんなよ土方この野郎」



土「・・・お前の気持ちはどうなんだよ」



沖「全くそんな風に見たことないですぜ。これからもずっと変わりやせん」



『？？なんの話ですか？』



沖「死ね」


『急になんで起こるんですか！』



こいつに好意を寄せられたところで俺は答えるつもりはない、というかまず好きじゃねぇし
俺がこいつに好き なんて感情を持った時は地球が崩壊するだろう



確かに見た目はいいし、人並みの優しさとか料理の腕前とかはあるんだろうが中身は奇行種。

それにこいつを女として意識したことがない。


『なんで近藤さんに触っても何も変化ないんだろう・・・』

近「あ、あははーなんでだろうね・・・・」



諦めろ。他に男を探せ。マジでその感情の正体に気づくんじゃねぇぞ

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