沖田総悟に喧嘩を売るのは人魚姫２

１９！！ ページ20

土方side



あの娘性格からしてまさか落ち込んだり抱えたりするとは思いもしなかった。


病んでるように見えたAは、なんとか病み期は脱出したらしい。
だが、まだ時折どこかを見つめたまま動かない時もある


相談相手がいるのか知らねぇが、俺らがどうしたか聞いても笑顔で誤魔化されるだけだ。



だが総悟に悪戯しているときや話している時は楽しそうにしている。歳が近いせいなのか、それとも懐いてるのか。

今でも目の前でしょうもないやりとりをしているが、総悟にはやっぱり俺らより懐いている気がする



『こうですよね？』



沖「ちげぇよ、こっちに縄を縛り付けるんでィ」




『あはは！人形になった！これに土方さんの顔をつければいいんですよね』


沖「ああ。それで呪い人形は完成でィ」



『イェーイ！』



土「じゃねぇだろ！なに目の前で俺の呪い人形作ってんの？
つか近藤さんもなに一緒に作ってんだ！」



近「お妙さんに近づく輩を呪おうと思ってだな」




『まだ諦めてなかったんですか？
じゃあ今度は私の作ったバナナシフォンケーキでも持ってってください』


近「おお！そうだな、じゃあそれ持って屋根から突撃してみるよ」



『頑張ってください』

いや頑張ってくださいじゃねぇよ。止めろよ。
玄関からじゃねぇからな。屋根からだからな





沖「あー肩凝った」


土「んな細かい作業バカみたいにやってっからだ。もう諦めろ。俺は呪われねぇよ」



沖「なぁ、左肩避けてマッサージしろィ」



『はいはい』



お前ら老夫婦か、とツッコミたくなる会話。


なんだかんだでどこまでも従順な小娘に将来が心配になる。


沖「あ"ぁヤベェこれ最高」



気持ち良さそうにマッサージを受けている総悟とは裏腹に、なぜか顔をしかめて時折自分の胸に手を当てるA


土「なんだ、どうした」



『いや、、なんだか最近体がおかしいんです』


近「え？大丈夫？」


『はい。隊長に近づいた時だけなんで』


土「どういうことだ？」


『隊長と話すときとか、こうやって触れるとき、なぜか心臓が早くなって頭が熱くなるんですよね〜』



沖「ぶっ！！！！」



近土「え・・・・・」




いや、お前それ、は？え？ みたいな顔をする総悟と、呆然とする俺と近藤さん。


まさかの爆弾発言に俺らは何も言えなくなった。




『隊長、変な菌撒き散らさないでくださいね？』


沖「・・・」


おい総悟。目が死んでるぞ


気持ちはわかるが帰ってこい

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