沖田総悟に喧嘩を売るのは人魚姫２

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結局、真選組や万事屋の目の前で将軍とそよ姫が何か言う、ということはなく一件落着だ。



あの訪問で満足してくれればいい、私はこの暮らしに変化はいらない。



でも、引っかかっていることが一つ。


”この幕府は影で派閥に分かれていると聞いています”



そよ姫が言っていたあの言葉。



なんとなく気になる。


幕府がどうなってるかなんて聞いても教えてくれないだろうな、近藤さんたちは。





母上が言っていたことと何か関係あるのかは分からないけど、私も少しは知っておいたほうがいいことなのか、それともこのままスルーしててもいいのか・・


そよ姫に会ってから似合わずに結構悩んでるかも







こんな時は、美味しいものでも食べてリフレッシュしよ





『隊長、Aです。入りますよー』


部屋の前へいき、返事がないまま襖を開けた



沖「お前、もし俺が着替え中だったらどうすんでィ変態」



隊長は色んなものを床に広げながら、刀の手入れをしていた



『隊長の裸見てもメリットないしどうもしないです』



沖「・・本当に女かよてめェ」




そう言いながら、刀の刃を白いものでポンポンとお手入れしている。

なんだかその作業に惚れてしまって私はそのまま座って眺めることにした



隊長は、他の人よりも異常に剣を大切にしている気がする。

何十人、何百人の血を吸ってきた菊一文字の刃だが、今はすごく綺麗な銀色に輝いている。


やっぱり他の刀とは、威圧というか、ボス感というかなんだかそんなものを感じさせる




沖「何。なんか用があってきたんじゃねェの」



『あとででいいです。これ見てたいです』



沖「・・・あっそ」



隊長の手によってどんどん綺麗になっていく刃。

いつもはサボったり、土方さんを怒らせたりしてるのに、今ではあまり見れることのない真剣な顔で作業をしている




・・・隊長、綺麗な顔してるなやっぱ。

顔はデキモノや傷が一つもないし、眉毛も綺麗。まつげなんて長いし、刀を写してる目は赤くて本当に綺麗だ




これで強いってどんだけハイスッペックな人なんだろう



一応、宮殿を守っている兵はいるけど、あの人たちなんか隊長が仕留めれば一発だと思う。


隊長が国を守ってくれれば、絶対怖いものなしだと思う。

この国は守られてるもんなんじゃないの？幕府の内部分裂がない限り、相手が浪士とかだったら心配いらないね

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