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仕返し終了 ページ40

私が後をつける中で、二人はとてもみっともない会話を繰り広げている。

それもまた一言一句電話で皆に教えつつ、そろそろ行くぞと伝えた。


前方の木の上では、ナイフ術成績トップの三人組が待ち構えている。


そしてその木の下に差し掛かった瞬間、アイツらの上に枝が大量に降り注いだ。

邪魔な枝を切るという名目で、住民の方に少し協力をしてもらっていたので、人助けも出来れば報復も可能。なんと気持ちのいいことだ。


趣味が悪いかもしれないが、汚れた姿で大慌てでコンビニへと駆けていく二人を見て、笑いを堪えるのに必死だった。

ひとしきり笑った後に、追いついた皆の元に降り立つ。


「ま…少しはスッキリしましたかねぇ。汚れた姿で大慌てでトイレに駆けこむ。彼等にはずいぶんな屈辱でしょう。」

「……えーと、なんつーか、ありがとな。ここまで話を大きくしてくれて。」

「どうですか前原君?まだ自分が…弱い者を平気でいじめる人間だと思いますか?」

「……いや…。今の皆を見たらそんな事できないや。一見おまえら強そうに見えないけどさ、皆どこかに頼れる武器を隠し持ってる。そこには持ってない武器も沢山あって…。」

『ま、そういう事だな。』

「ええ。強い弱いは、ひと目見ただけじゃ計れない。それをE組(ここ)で暗殺を通して学んだ君は…この先、弱者を簡単に蔑むことは無いでしょう。」


殺せんせーの言葉に、少しだけ顔が晴れた前原。一見弱そうに見える人でも、強いやつより秀でた才能があるものだ。

だから、強いか弱いかだなんて、簡単には語れない。


それに気づけて、良かったじゃないか。


そう思って笑みをこぼした瞬間、前原がスマホを見て少し慌て始めた。


「あ、やばっ。俺これから他校の女子とメシ食いに行かねーと。じゃあ、皆ありがとな。また明日!!」


そう言って、手を振りながら去っていく前原を見つめる私達の顔は、きっと物凄く間抜けな顔だったことだろう。


『…あいつのために、ここまでしてやる必要なかったんじゃねぇのかィ?』


思わずこう小さく呟いてしまったが、楽しかったしそれはそれでいいだろう。

前原の悩みも、少しばかり解消されたようだったしな。


それに、いつまでもクヨクヨするでなく、すぐに気持ちを切り替えられるのは利点でもあるだろう。


それから皆で帰路に着き、私は今日の出来事を全て総悟にメールした。


流石サディスティック星の王子。
やる事がまだまだ生ぬるいと返してきやがった。

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白猫 - まじで面白いです。更新楽しみにしています。 (2019年10月7日 16時) (レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - 銀魂と暗殺教室のコラボ→神!!! つまりこの小説神!!!早く続きが読みたいです気になります!更新頑張ってください。 (2019年8月21日 18時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 沖野猫松さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて、とても嬉しいです!これからも更新、頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 47c8e13314 (このIDを非表示/違反報告)
沖野猫松 - とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2019年8月20日 18時) (レス) id: 40ce46605e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍夜 | 作成日時:2019年7月21日 21時

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