金色の瞳に映るもの。【暗殺教室】【銀魂】

反抗 ページ36

昨夜早く寝たおかげか、スッキリとした朝を迎え、いつも通り一番乗りで教室に入った。

そして目に入ったのは、明らかに体積の減った律の姿。


やっぱり、私と先生が改良した殆どは撤去されたか。


『おはよう、自律思考固定砲台さん。』

｢おはようございます、鬼山さん。｣


最低限の挨拶を済ませ、人が集まるのを静かに自分の席で待つ。

全員が教室に来た後、烏丸先生がやってきて、律のことについてを話してくれた。


｢"生徒に危害を加えない"という契約だが…｢今後は改良行為も危害と見なす｣と言ってきた。

君等もだ。"彼女"を縛って壊れでもしたら、賠償を請求するそうだ。開発者(もちぬし)の意向だ。従うしかない。｣


……烏丸先生も大変ですねィ。声が銀さんに近いから、なんだかちょっと不思議な感じもするが。

銀さんにも先生を見習ってほしいもんだ。

まあ、銀さんはあれはあれでいい所あるんだけれども。


なんて呑気なことを考えているうちに、授業が始まろうとしていた。

元の自律思考固定砲台さんに戻ったことで、皆がとても彼女を警戒している。

そして彼女が動き出した瞬間、身を強ばらせた。


それが少し面白くて、私が吹き出すのと同時に、自律思考固定砲台さん＿＿律からたくさんの花が出てきた。


｢……花を作る約束をしていました。殺せんせーと鬼山さんは、私のボディーに…計985点の改良を施しました。

そのほとんどは…開発者(マスター)が｢暗殺に不要｣と判断し、削除・撤去・初期化してしまいましたが、学習したE組の状況から、私個人(・・・)は｢協調能力｣が暗殺に不可欠な要素と判断し、消される前に関連ソフトをメモリの隅に隠しました。｣

｢………素晴らしい。つまり"律"さん。あなたは｣

｢はい。私の意思で、生みの親(マスター)に逆らいました。｣


なんということでしょうー。あんなにも機械じみていた彼女が、協調性のある人間味溢れた姿になっているではありませんかー。


劇的ビフォー○フター大成功ってね。


『律。先輩の助言、役に立った？』

｢はい、とても。｣


"カラクリの先輩"とは、たまさんのことである。同じカラクリとして、少しお話してもらったのだ。

何を話したのかは知らないが、結果良い方向になって良かったと思う。


｢私も彼女のように、口から料理を作れるようになりたいです！｣

『構造的に無理だしそれ以前にそれはしなくていい絶対に。』


前言撤回。たまさん何吹き込んだの。

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