長尾side ページ14
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何分か、御簾越しに魔の存在を見つめていた。
けど、晴は未だに終わってねぇし、弦月は帰ってこないし、役人の奴はいつまでもオドオドしてるし。
なんだか、ムカついてきた。
長 「終わった〜?」
甲 「そう簡単に済んだら、俺みたいなのが居ないってば」
長 「…んー。斬った方が早くね?」
甲 「お前斬ろうとして、余計なモン斬るじゃん止めて」
長 「…Aいるから斬らないよ」
うん、よし。入っちゃおう
「…っあ、甲斐田様!!長尾様が!!」
甲 「え?…あぁ!!長尾!おま、勝手に入んな!!!」
長 「まぁまぁ晴はそこでさっさと解析終わらせといて〜」
昔はなぁ、よく出入りしてたんだけど。
成人したら入れなくなるから。Aとも会う期間少なくなったんだよなぁ、
長 「…、
魔の存在は、奥の間。閨の方から感じとれた。
腰に据えてる刀に手をやり、そっと刀を抜く。
刀を抜く時の、精神が少し落ちる音がする。
長 「……さ、終わらせるかァ」
閨を仕切る帳を、片手で開けて、御帳台に寝ている彼女を見つける。
長 「…、お前とんでもないものに好かれてんな」
その魔は、彼女を拘束するが如く巻きついており、
彼女の顔は青ざめていた。
魘され、どこか汗もかいていそうで顔も歪んでいた。
長 「……ちょっと、我慢しろよ」
『……ッ、』
彼女の首を少し掴み、刀を掲げ振り下ろす。
.
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振り下ろしたと思った。
確実に
弦 「…っ、はぁ、はぁ、景くん何やってんの!」
長 「……弦月、?」
«わぁ、本当に変な奴もいたもんだね»
長 「…お前、何邪魔してんの」
弦 「今!Aごと斬ろうとしたでしょ!?」
長 「……バカ?ンなことしてないじゃん、」
その振り下ろしたかと思った腕は、弦月によって止められており左手で掴んでいた彼女は多分神らしきやつに抱き抱えられていた。
弦 「…しようとしてたのは否定しないんだね」
甲 「あぁもう!長尾!突発的に出て行くなって!」
長 「殺されかけてたのに、出て行くなって言われても」
神、らしきものに抱き抱えられている彼女は落ち着いた顔をしており、
長 「…魔は?」
甲 「元の土地に戻ったよ、神様として」
長 「あっそう」
弦 「……そんな気に入らないみたいな顔しないでくれる?僕が悪い事したみたい」
長 「…別に弦月が悪いって言ってないじゃん」
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成海(プロフ) - シャルティさん» コメントありがとうございます✨️srpくんも楽しそうです!リクエストありがとうございます☺️ (7月27日 13時) (レス) id: ee5a2d59ff (このIDを非表示/違反報告)
シャルティ(プロフ) - コメント失礼します。リクエストなのですが、vltのsrpさんとかどうでしょうか!! (7月26日 18時) (レス) @page48 id: 2c2d2fdab2 (このIDを非表示/違反報告)
成海 絢乃(プロフ) - シグレさん» コメントありがとうございます!!検索引っかかっちゃうんですね( ˊᵕˋ ;)💦ご指摘ありがとうございます〜!これからも応援よろしくお願いしますm(*_ _)m (2022年7月27日 13時) (レス) id: ee5a2d59ff (このIDを非表示/違反報告)
シグレ(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します読む専なので詳しいことはちょっとわからないのですが、作品の目次の上の文章は検索に引っかかってしまうらしいので出演のところは伏せ字のほうがいいと思われます...! (2022年7月27日 11時) (レス) id: d1a6150865 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:成海 | 作成日時:2022年7月25日 2時