43 不安と期待と劣等感 ページ44
そして、土曜日と日曜日が過ぎた。
それから仕事とやらもなく、香山さんは囮巡回のお手伝いをしていて家を開けていた
香山さんは福耳では無いけれど、香山さんの個性「眠り香」が犯人捕縛に適しているかららしい。
私は、監視中である。
「まァこれくらい解けるならギリギリ雄英には合格できるだろうな。」
「・・・ギリギリって苛つくよ、相澤さん。」
この二日間、香山さんの青春の問題集をお借りし中学の問題を解きました。
一日勉強、受験生の気分
本来ならば私は受験をしていたはずなんだけどね
中学は私立の中高一貫校を受ける予定だったから
「あれだけ無知だった社会、歴史、公民、数学がこれだけ解けていれば多分受かるだろうな。
高校の範囲に追いつけるかどうかは別だが。」
「直ぐにヨコハマに帰るから問題ありませーん。」
この二日間、空いている相澤さんが香山さん宅に来て監視と勉強を教えてくれた。
さすが合理性の権化、無駄がない。
教えながら書類作成しているところが流石だと思う。
「絶対将来使わないよ・・・私小卒労働者なのに。」
「法律では禁止だがな。御前の居た所では良かったのか？」
「駄目だけど。」
孤児いるし、マフィアあるし、少年犯罪も多いけど小学校卒業して就職は法律上は駄目だったんだよね。
法律を破りまくっている私が言えたことではないけれど。
「でもさァ、私が雄英何かに行っていいのかね？」
どういう意味だ？と問われる。
「いや、私って只偶然訪ねてきた犯罪者のお尋ね者じゃない？
ヒーローにはならないのに、雄英に入る。
でも受験で落ちた子もいるんでしょ？私よりその子達が入るべきって少し思った。
譲る気ないけど。」
「ないのかよ。」
少し不安なのは、ヨコハマに帰る方法が見つからなかったとき。
私は只の犯罪者として捕まってしまうかもしれない。
人を殺せなくなるかもしれない、其れは嫌。
でもヒーローって強いし、此方で多少学べば苦手な連携とかそういうのが上手くなるかもしれない。
つまりは修行だ、修行。
「制服は持ってきた、春夏女子制服、ポロシャツは三枚。ローファーもな。金は貰うぞ。」
「げっ・・・昨日せっかくミッドナイトさんから5000円貰ったばかりなのに。」
ちなみに私はミッドナイトさんの書類作成も手伝ったのでこのお値段らしい。
こんな私が高校生だなんてできるだろうか？
明らかに考え方も基準も違って、劣っているのに。
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アヤ(プロフ) - ロンさん» マジですか！？書き直します！ (2018年5月5日 15時) (
レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
ロン - あれ…相澤先生ってミッドナイトに敬語使ってたはずじゃ… (2018年5月5日 15時) (レス) id: 96ff2658c5 (このIDを非表示/違反報告)
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