24 ヨコハマ ページ25
中原中也は、少し不安だった。
「ゲッ・・・血がついたか。靴はそろそろ買い替えねェとなァ。」
倉庫の中に広がる死体、そして血の匂い。
赤い液体まみれの中、死体は凹むような、押し潰されたような死に方をしていた。
「ッたく。彼奴何処に行きやがったんだよ・・・」
周りを見渡すが、彼の探す人影はない。
彼の補佐で或る平Aが消えたのは数分前。
車から降りると居なくなっていたのだ。
彼はAが殲滅任務を早くしたくて、先に行ったのかと思っていた。
が、
其処には狂気の沙汰で人を殺し続ける逝かれた少女はおらず
横流しした品を搬入しようとする作業員がいるだけであった。
それらは全て殲滅した訳だが。
(あの阿呆が殲滅任務を殺らねェで何処かへ行っちまうとは考えられねェ。)
脳裏に浮かぶのは短い髪を揺らしながら前を走るAの姿。
中原中也は何時も彼女の殺人癖に振り回されていた。
何かが可笑しい、そんな疑問を浮かべつつ中原中也は車に戻る。
まァ、彼奴の事だから戻ってくるか。
そんな考えを浮かべながら。
彼はまだ知らない、彼女が別の何処かへ行ってしまったこと。
そして、彼女が今過ごしている場所とこちらの時間が違う事を。
バックミラーを見ながらふと彼は思い出す。
平Aと初めてあった日、まだ自分が餓鬼で人の車に乗せてもらっていた頃。
「・・・初めまして！平Aです。
今日のお仕事楽しみだよねェ。
宜しく中原君！」
初めてあった時から、あいつは何処か歪で、狂っていて、壊れていた。
其の日の任務も、殲滅任務だった。
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アヤ(プロフ) - ロンさん» マジですか！？書き直します！ (2018年5月5日 15時) (
レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
ロン - あれ…相澤先生ってミッドナイトに敬語使ってたはずじゃ… (2018年5月5日 15時) (レス) id: 96ff2658c5 (このIDを非表示/違反報告)
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