20 天井と天上、星天と聖典 ページ21
目が覚めて見えたのは天井だった。
小学校の保健室を思い出させてくれる天井と保健室独特のあの匂い。
薬品とかの混ざった香り。
動かそうとした私の手はガチャリと音がして動かない。
銀色に光る手錠で固定されている。
窓から見えるのは星天の空、夜だ。真夜中なのかもしれない。
壁にかけてある時計は12時を指している。
「ん・・・？あ、ああ！起きたのかい。痛みはないかい？」
白衣に謎の保護眼鏡、銀髪のお団子に杖という見るからにお婆さんが歩きながら聞いてきた。
・・・老人は好きじゃないんだけど。
面倒だから。同じことを繰り返すし、ヒステリックだしね。
「あゝ、はい！大丈夫ですよ！」
営業スマイルを貼り付けて私は言う。
ここは何処だろうか、情報を知りたいけど鞄や携帯が見当たらない。
盗られたか。
「此処は国立雄英高校の保健室さ。先生方が運んできたんだよ。
隣で眠ってるヒーローには見覚えあるだろう？」
私の考えを手に取ったかのようにお婆さんは答える。
お婆さんの言うとおり隣を向くと私が攻撃した痴女もといミッドナイトというヒーローがいた。
「校長先生に連絡しないとねぇ。」
お婆さんは背を向けて電話をしようとする。
背中ががら空き、でも辞める。
お婆さんを殺すだなんて、抵抗がなくて飽きてしまうから。
「あー。」
そして私には今叫びたいことがあった。
とてもとてもとてもとても、悔しいことが。
「殺れなかったとかマジ悔しすぎてどうしようもないなァ。
避けられないとか不覚。」
此れ、ヨコハマだったら死んでいた。
そう考えたら、少し身震いしてしまった。
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アヤ(プロフ) - ロンさん» マジですか！？書き直します！ (2018年5月5日 15時) (
レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
ロン - あれ…相澤先生ってミッドナイトに敬語使ってたはずじゃ… (2018年5月5日 15時) (レス) id: 96ff2658c5 (このIDを非表示/違反報告)
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