他の仕事を終わらせる ページ30
『先に仕事を終わらせますか…』
スケリアは机の上の書類に手をかけた。
すると、下の階から、
ドンドン！と何かを叩くような音が聞こえた。
『スケリア!いるんだろ!?』
と、聞き慣れた声が、スケリアの名前を呼んだ。
『…シスフェット様？』
スケリアは窓から身を乗り出し、門の方を見つめた。
するとそこには、扉を叩きながらスケリアの名前を呼ぶシスフェットがいた。
『まさか…』
スケリアは黙って窓の外を見ていた。
すると、急に扉が開き、シスフェットは顔を青白く染めて、館へと入った。
それを眺めていたら、部屋のドアをノックする音が聞こえた。
『スケリア、いる？』
リーキャジルの声だ。
スケリアは“はい”と、答えた。
それ以外にも何か言おうとしたが、焦って余計なことまで言ってしまうような気がした。
一度そう考えると、不安は大きくなるだけだった
『シスフェットが呼んでるわ。私の部屋に入れたけど…。何かあったの？』
『いえ、特には』
スケリアの頬には一筋の汗が伝った。
立ち上がり、部屋の戸を開けると、リーキャジルが腕を組みながら立っていた。
『シスフェットは私の部屋にいるわ』
『はい』
スケリアはリーキャジルとあまり目を合わせぬようにリーキャジルの隣に立った。
スケリアは別に、人を×した罪悪感や、他人に見られていたらどうしようなどと考えたわけではない。
ただ、“リーキャジルに知られるのが”イヤだった。
シスフェット様からなにか聞いていたらどうしよう…
そればかりを考えていた。
リーキャジルは、既に歩き始めていた。
なにか合図するわけでもなく無言で歩き始め、
4mほどの距離があった。
スケリアは小走りをしてリーキャジルの隣に立ち歩いた。
リーキャジルの部屋につくと、シスフェットは部屋にいなかった。
『あら？おかしいわね…』
リーキャジルは顎に手を当て、部屋をキョロキョロと見回した。
スケリアはリーキャジルの部屋を飛び出した。
『ちょっと、スケリア！？』
リーキャジルが呼び止める声を無視して、玄関の扉を開け、隣国のemerald国へ向かった。
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あや(プロフ) - 百亜さん» なにがかな？() (2018年5月29日 18時) (
レス) id: be165192c8 (このIDを非表示/違反報告)
百亜 - あっ、あっ、、ああああ、なんかフラグ← (2018年5月29日 17時) (レス) id: f7d2a26b19 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ^._.^さん» うぇええええあぁぁぁぁありがとうございます！！！！！ (2018年5月26日 19時) (レス) id: be165192c8 (このIDを非表示/違反報告)
^._.^ - イメージして貰えたことを知ってるって事ですね、僕だったらすごく嬉しくなると思います！…お言葉に甘えて質問させていただきますね^^ (2018年5月26日 19時) (レス) id: f34247d7f4 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ^._.^さん» こちらこそコメントありがとうございます！！！許可をもらったりとかはちゃんとしてあります(聞いてない） キャラクターに質問とかあったら、是非、続編へのリンクのところからきてみてください！！ (2018年5月26日 18時) (レス) id: be165192c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢幻 錏鵺 x他1人 | 作成日時：2018年4月1日 12時
