episode47 理 ページ2
テンマside
ーー地面に突っ伏す俺に、アスミタは口を開く。なんなんだ、なにが言いたいんだ。俺にそれを言った所で、わかんのか??俺は…。
アスミタ「君はアテナの聖闘士として、数度生まれ変わって神々と戦い、かつて冥王の肉体に傷をつけた。それが故か、冥王はその肉体を冥界の楽園エリシオンに隠し。地上侵攻の際は依代に、その時代で最も清らかな魂を持った少年の身体を奪って、転生するようになった…。君の友、アローンのようにな…」
俺のせい??
アスミタ「だが、今更原罪を知った所でどうにもなるまい。今度こそ引導を渡してやる…!!」
アローンがハーデスになったのは……。
『(それは違うわ、テンマ…)』
誰の声だ??いや、俺が聞き間違える筈がねぇ。これは…Aの声だ!!
A『(貴方が居るから、アローンが依り代になった訳ではないわ)』
頭の中に響くAの声。…アスミタには聞こえてるのか??
アスミタ「…貴女も意地が悪いな、ーー」
今、アスミタの口から誰かの名前が。知ってんのか??Aを。…そうか、アスミタも十二宮を守護する黄金聖闘士。Aを知っていて当然か。けど、今呼んだのはAの名前じゃなかったような…。
アスミタ「ーーAはどうやら、君がよっぽど大事なようだな」
それは、俺だって同じさ。故郷の村で助けて貰ったあの時から。聖域で会ってからも、それは変わらなかった。そうだ…。
テンマ「俺は今まで、アローンとサーシャの為に戦ってきた……。幼い日の約束が、俺を前に進ませるんだ!!」
そうだ、俺たちは約束したんだ。
アスミタ「既に枯れかけた花輪を頼りにするとは…………。よかろう、それが口ばかりでないか、試してくれよう」
Aにも、約束したんだ。帰ってくるって。だからーー俺はっ!!こんな所で、ぐずぐずしている暇はないんだ!!
テンマ「俺は今まで、サーシャとアローンの為に生きてきた…。過去とか因縁とか、知った事か…」
アスミタ「君が知らずとも、因縁は付いて回るぞ。今の時代の約束だけに囚われてなんになる」
テンマ「時代なんて関係ない!!何度生まれ変わったって、俺はこんな風にしか生きられねぇ。大事な奴の為に、戦うだけだぜーーーー!!」
そうだ。俺は大事な奴の為に戦う。アローン、サーシャ。それにーーA。俺は戦うぜ、お前等の為に!!
episode48 天舞宝輪→←続編に来ちゃったね←会話するだけ
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菜穂 - 大丈夫ですよ (2018年1月16日 17時) (レス) id: 7818562d23 (このIDを非表示/違反報告)
葦原 さくら(プロフ) - 菜穂さん» コメントをして頂きまして、誠にありがとうございます。リクエスト受け付けてはいないのですが、ちょっと面白そうと思ってしまったので、もしかすると書いてしまうかもしれません。←w いつ頃書けるかわかりませんが、それでも大丈夫でしょうか?? (2018年1月15日 21時) (レス) id: 1d858c77e8 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - リクエストでもしも夢神達が歯科医師と歯科衛生士だったらというお話を書いて下さいお願いします (2018年1月14日 13時) (レス) id: 7818562d23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葦原 さくら | 作成日時:2018年1月12日 23時