大雨 ページ15
4人は外で避難しようと外に向かうと、大雨が降っていた。中で雨宿りしてる人も少なくはない。
ネス「雨…」
貴「雨止むの待つ？」
グラーミ「ここは危ない、移動しようぜ」
俺達は別の場所に移動した。
雨は酷くて、今でも風邪を引きそうな寒気がする。
遠くを見てみると、そこは火事になっていた。
貴「火事…？」
ネス「ああ… A」
ネスは手を出し、Aの手を掴む。店員も、Aの手を掴んだ。
歩いて行くと、テレビ局が見える。
グラーミ「ここなら雨凌げるだろう」
3人は店員と別れ、階段に座った。
土砂降りの雨…壊れた橋……崩れた建物……。
ネスはスマホをカバンから取り出し、親に電話をしようとするも、電波は届かない。
貴「掛からない……？」
ネス「ああ……」
グラーミ「こっちもダメだな……多分大事がやられてるんだな……」
「……繰り返しお伝えします。今からおよそ4時間前の16時45分頃、関東地方に大きな地震がありました。この地震の震源地は、東京湾北部、震源の深さはおよそ26キロ。地震の規模を示すマグニチュードは8・0と……」
ネス「マグニチュード8……？」
「余震や津波に十分ご注意ください」
グラーミ「こっちで見ようぜ」
ネス「スマホ使えるのか？」
貴「みんな、大丈夫かな？」
グラーミ「家どこなんだ？」
貴「公園の近く」
グラーミ「おっ、仲間だ、俺は駅の近くなんだ」
ネス「チッ、全然掛かんねえ」
グラーミ「使えるのはワンセグだけみたいだな もう少し様子を見よう 家に帰る方法も考えないとな」
ネス「なんでそんなに親切なんだよ…？」
グラーミ「何なんだろ 人として かな？ ネスな、君の事必死に探してたんだぜ 良い兄ちゃんだな」
貴「うん！ありがとう！」
ネスは頬を赤くして横を向いた。
グラーミ「早く帰って、それ母さんに送んないとな！」
貴「うん！」
グラーミ「そー言えば、まだ弟の名前言ってなかったな。俺、グラーミ・アナバースって言うんだ。ネスのクラスメイトなんだ。グラーミで良いよ。君は？」
貴「僕、A・ビーチャ！Aで良いよ！」
グラーミ「本当、ネスに顔似てるな Aは」
ネス「何だよ、グラーミ 俺にそんなに顔似てるかよこのやろー！」
ネスは2人の頭をグリグリした。
何だか、久しぶりに会った感じがした。
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作者名：ayanaakiko1107 x他1人 | 作成日時：2020年1月23日 22時
