呪いの子、拾いました 3【五条悟】

マウント ページ21

「悠仁〜！」





暇そうに校舎内を歩き回る悠仁を見つけて手を振る






「お、A！」




「鍛錬付き合って〜」





彼の右腕にしがみついてねだる





「いいけど。珍しいな、Aが俺にそんなこと言うの。

五条先生には頼まねぇの？」





「あいつやだ。居酒屋の件以降話さないようにしてるから」





「あー…………どおりで五条先生のテンションが最近低いなと思ったわ。


まぁ、やるんだろ？どうやってやんの？」







呪力はあり？なし？




んー……どうしよっかな〜






「悠仁はどうしたい？」




「いや、これAの鍛錬なんだろ？俺が決めていいの？」





「うん。だって






…………悠仁が有利な条件で戦って僕が勝つって、よくない？」






覗き込んだ悠仁の表情が



歪んだ







「…俺のこと、相当舐めてんな」




「さぁ？それは戦う時にわかるでしょ」





「…………いいよ。こっちもやったる。

呪力あり。正々堂々勝負しようぜ」





「…？それじゃ悠仁の方が不利になるよ？」





「こっちも前よりも呪力のコントロールも出来るようになってんだ。

勝つか負けるかは戦ってからだろ？」







同意の意味の笑みを浮かべ、悠仁との距離をとる






静かに体を向き合わせて







二人同時に地面を蹴った







「ふっ……！」




正面から鞭のようにくる悠仁の腕を避けるが、一瞬肩にかする





懐に飛び込み、脚を回して蹴る





「………なっ！」




勢いが足りなかったのか、足をそのまま彼に掴まれる





回避すべく、僕は足から氷を出す




「ッッ！！」



慌てて悠仁は手を放すが、彼の手はもう既に少し凍っていた






隙をつくった僕は次の段階への準備をするために、バク転をして引き下がった







「悠仁の殴り、予測は出来たけど完全に避けるのは難しいね」




「もう少しゆっくりにしてやってもいいけど？」




「そういう優しさ、今は必要ないかな」






眼に呪力を込め、悠仁の動きを読み取る






目の前まで来た彼の飛ばす拳が、速度の落ちた映像のように見える






僕は背中をそって躱し、そこから床に手をついて





地面から浮いた足を悠仁の顎をめがけて蹴り上げた






「…ッ！？」





驚いた様子の彼を気にせず、床についている手から氷を放つ






あまりの氷の量を絶えきれなかったのか、悠仁はバランスを崩して






尻もちをついた







(リクエストあと5個くらいくれめんす)

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