呪いの子、拾いました 3【五条悟】

カクシゴト ページ11

恵side




肝試しが行われたのは、八十八橋の上ではなく下






つまり、祓う時は







下から行く




「………」






上の橋からの光を頼りにして、茂みの中を歩く






前に進んでいくと








2つの紫色の光が見えた





光？





いや、獣の瞳……








「＿＿＿＿＿＿＿恵、僕たちに対して嘘はいけないよ」





Aの声がした




続いて、後ろから人の足音






「あと、自分の話をしなさすぎ」




「だな」






………………バレた




計画が全部バレた





「ここまで気づかないとは、マジでテンパってるのね」




「別に何でも話してくれとは言わねぇけどさ」






「せめて頼ってよ。『友達』でしょ？」






そう言ったAは目隠しを着け直し、俺の方を向いて笑顔を見せた







「…………津美紀は寝たきりだ。この八十八橋の呪いは、被呪者の前にだけ現れる。
本人が申告できない以上、いつ呪い殺されるかはわからない。

だから、今すぐ祓いたい。




でも任務の危険度が上がったのはほ＿＿＿＿＿＿」





「はいはい、もう分かったわよ」



「はじめっからそう言えよ」




「頼りにならないとは言わせないよ〜」






俺の前に立って歩きだしたこいつらの姿に、俺は頬を緩ませた

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