検索窓
今日:38 hit、昨日:14 hit、合計:382,951 hit

加勢 ページ28

「お兄ちゃんッ!!」




壁に打ちつけられた恵の前に立つ彼を呼ぶ




「……こいつの次はAか。敵対するとは想定しなかったが」



振り返り、建物の上にいる僕を見て笑う





「敵対じゃない。二人を止に来てるだけだ」




僕の仕事は、野薔薇と悠仁、そして恵を救出すること



あ……野薔薇って回収されたっけ←





悠仁とお兄ちゃんは接近戦だ



僕が相手をすれば、恵はその隙に逃げることができる





「貴方の相手は…………っ!?」





もう一度しっかりとお兄ちゃんを見ると



「……はは、ごめ…ん」




悠仁に、変わっていた




よく見ると胸部分がぽっかりと穴が開いている






心臓が、なかった




「悠仁っ!!!」




建物から飛び降り、着地と共に走り出す






「______長生き……しろ、よ」




そう言葉を残し、恵の方に倒れかけた悠仁を抱きとめる




僕の力では到底支えきれないので、呪力を使ってゆっくりと地面に寝かせる





「恵……」


まずは恵の意識確認だ


怪我が酷いし、頭を打っているようにも見える



脳震盪が起きていたら大変だ




「恵、これ見える?」


座り込んで俯く彼に声をかける



指を二本立てると、よん、と小さく言った




「……視界がぼやけてる?」


また小さく頷いた



呪力を消費し過ぎていると予想して、恵に近づく


「ごめんね恵、ちょっと呪力流すから」



肩に手を置いて呪力を流し込む



「虎杖…は……」



「僕が頑張るから、恵は自分の方に集中して」



「………そう、か」




安心して途切れ掛けていた意識を手放したのを確認して、再度悠仁に触れる




「ごめん、悠仁…」




さっき呪力を流した時はまだ温もりがあったけど



今はもうほとんど冷たい




「………ごめん。ほんとにごめん…

ごめんなさい………ごめんな、さい」





自分の力ではどうすることもできないことはわかっていたけど





僕は他の呪術師が来るまで悠仁に呪力を流し続け、ほんの少しだけある温もりを保とうとした

叫び→←派遣



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (186 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
528人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

南瓜 - 続編希望します! (2020年12月26日 14時) (レス) id: e44a7fa298 (このIDを非表示/違反報告)
ハセモ(プロフ) - 個人的にめっちゃ好きなので、続編希望です。 (2020年12月20日 0時) (レス) id: 1ce5883e79 (このIDを非表示/違反報告)
琉斗(プロフ) - 続編希望です! (2020年12月19日 22時) (レス) id: 18dfa94b2f (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - あの!!!人間になってからの物語がすごく気になるので続編希望です! (2020年12月19日 20時) (レス) id: 3af17c751a (このIDを非表示/違反報告)
時透翔陽(暗殺教室、ハイキュー、三代目LOVE)(プロフ) - 続編希望です よろしくです (2020年12月19日 20時) (レス) id: edf5b386be (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆきや | 作成日時:2020年11月22日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。