呪いの子、拾いました【五条悟】

ヒント ページ26

真希side




「……….お、A。どうした」





翌日、高専をぶらぶらしていると



Aにあった




「一人か？他の奴らはどこだ」



「恵と悠仁と野薔薇は任務。五条先生は出張だって。僕は任務待ちだからここで」



「寂しくない？一緒に遊ぶ？」




「いや、いいよ。パンダさんも暫くしたら任務なんでしょ？
僕は大丈夫だから、3人もゆっくりしてて」




……なんか、大人になったか？





この間会った時はまだガキっぽいところがあったが






「…もしかして、気を使う事を知ったのか」



「はあ？僕はいつもみんなの迷惑にならないように考えてますよーだ！」



でも結局迷惑はかけちゃうんだけど、と頰をかく彼





これは気のせいじゃない


前よりも、威勢がなくなっている





「なぁA。最近、何かあったか？」



「最近？うーん……特にないけど」




「元気ない気がするね」

「しゃけ」




聞いても無駄か



もしあったとしても、自分の口からは言わないだろうな





「……………あ。今何時かわかる？」



「13時だけど。何かあった？」



「午後1時になったら来いって言われてたんだよね。じゃあ、僕はそろそろ行くね。

3人とも、任務頑張って〜！」





逃げるかの様に走っていくAを横目で見る






「っ！おい、A！！」



「ぅえ！？な…何？僕なんかしたっけ」




すっとぼけた顔をするA




「どうした？真希」




「い……………いや。何でもない。

さっさと行って来いよ」




「元々行くつもりだったよ！」




そう言ってべーっと舌をみせ、再度走り出した







さっき




眼鏡のレンズがかかっていない横であいつを見た時






Aの姿が








.







見えなかった(・・・・・・)

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