呪いの子、拾いました【五条悟】

安心 ページ24

「ということで、いってらっしゃ〜い」





廃ビルに入る野薔薇と悠仁に手を振る五条先生




「僕は行かなくていいの？病み上がりの恵はともかく、僕は大丈夫じゃない？」




「Aは今日はお休み。今回は悠仁と野薔薇がどんな風か見たいからね。

………一番は野薔薇だけど」




「なんでですか」



「野薔薇がこれまで倒してきた呪霊と、都会にいる呪霊は少し違うからね。

当たり前だけど、都会の方が人が多いから、それに比例して呪霊の力も大きくなる。
更に、知性を持ったものも出てくる。

それが時には、人に残酷な判断を課すこともあるけど」





僕も


そうなっちゃうのかな





今先生の言っていた『知性のもつ呪霊』






僕も、該当する






………いや。僕は違うんだ




多分





「あれ？どうしたの、A。さっきからぼーっとしてばっかだよ？」




「………………ねぇさ。五条先生」




「なに？急に真剣な顔しちゃって」






「僕が『悪い子』になったら、先生はどうするの？」




　

沈黙が続く




表情の固まった五条先生と恵を交互に見る





「……ははっ！そんなに心配することないって〜！」



わしゃわしゃっと僕の頭を乱暴に撫でる先生




「確かに、そうなってしまうことはあるかもしれない。
けれど、こうやって俺たちと普通にいられる時点で、本当に危険になる(・・・・・・・・)ことはないと思う」





「ま、何かあったら僕がいるから大丈夫。

____________僕、最強だから」




「五条先生。そのネタ、一昨日も言ってましたよ」



「雰囲気壊さないで〜」






うん………そうだよね




よかった





これで心配しなくて済むね

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