呪いの子、拾いました【五条悟】 (ページ17)

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秘密ページ17

「よし、もう一回！」

余っている片方の手から、さっきと同じように呪力を出す

隣にある更に高い木の枝に巻き付け、そちらに近づくのと同時に、今とまっている枝から離れる

「やった！」

これを何回か続けていると

自分が元いた場所から随分と高いところにきてしまった

「あー、やりすぎちゃったかも」

この高さから落ちると怪我するな

まあ、治せるけど

でも治すのに時間がかかるから、五条先生に気づかれちゃうんだよね

「………僕は男だ。
このくらい、どうってことないっ！」

ぎゅっと目を閉じ、枝から

手を離した

「くっ……！」

重力に従って下に落ちていくのがわかる

落ちた時の衝撃を想像するのが怖くて、無心で地面に近づいていく感覚だけを感じる

ちらっと少しだけ目を開けると

あとほんの少しで膝が硬い地面に打たれるところだった

「あぁぁぁあああ！？」

恐怖という感覚で頭が回らない中

咄嗟に片手を下に向け、呪力を放出する

ふわっとした軽い感触

恐る恐る目を開くと

僕は放出した呪力の中央にいた

「や…………やった。やった！できた！」

自分の出した喜びの声が、静まり返っている森の中に響いたのを聞き、慌てて口を塞ぐ

「今日はこの変にしよ～っと……」

バレたら大変だ

僕は物音を立てず、直ぐに部屋に戻ろうとしたが

「あ、硝子おねえさんのとこ行かなきゃ」

これは

バレる可能性大だ