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怪我 ページ23




2022年 9月


流星の音色の広島公演千秋楽を昨日無事に迎えた翌日朝から空港へ向かい東京に着くなり急いでマンションへ戻った。


なんで急いでるのかは明日の夜に渡独するから。


2ヶ月間の休暇を滉くんと過ごすことになっていてこの日をずっと心待ちにしていたこの日が来て、


急いで、荷造りをしてパスポートの必要な物も詰めて、準備完了、あとは次の日を待つのみで眠りについた。






翌日の夜、重いキャリーケースを引きずって成田空港へ。



成田空港に着きドイツ便のターミナルに胸を踊らせながら足を進めた。


身バレを防ぐためになるべく早く検査場に。

目深に帽子を被り、マスクをつけいかにも芸能人ですの格好だけどバレたくないから仕方がない。


搭乗案内がアナウンスされたので足早に搭乗口を通った。





ドイツまで約14時間。日頃の疲れがどっと襲ってきていつの間にか瞼がゆっくり眼を覆っていた。



身体が痛くなり眼を覚ましてスマホを見ると


「、、っ、、7時間も寝てたのか、、」


スマホを開くと滉くんから空港着いたら教えて迎えに行くからと、数時間前に通知が来ていて、



ブンデスリーグ始まったばかりなのに大丈夫なのか心配だけど滉くんも早く会いたがってくれてるのかと思うと、嬉しくて口角が上がっているのを自覚できた。



了解と返しLINEを閉じてやることもないので洋画を鑑賞。



映画一本の分数もたかが知れているから追加で2本鑑賞。3本目をちょうど見終わった頃にドイツへ着いた。



飛行機を下り、滉くんに着いたよと連絡を入れたけど、一向に既読がつかなくて不安になりながら、重いキャリーを引きながら滉くんを探して歩き回って、空港内をキョロキョロしていると少し遠くにいた身に覚えのない人と目が合い、私の方へ走って向かって来る。



よく見ると、滉くんの専属シェフの池田さんで、



すごく怖い顔をして近づいてきて、私の肩をガシッと掴まれて挨拶もそこそこに衝撃の言葉を告げられた。



池「滉がっ、、病院に運ばれた」



頭が真っ白になって、正直言葉の意味を理解するのに時間がかかった



「、、えっ、、?怪我?病気?病院ってどういうことですか、、っ、、」


不安で頭がいっぱいで、気づけば池田さんの腕を力いっぱい掴んでいた。


池「とりあえず、、一旦病院、、病院行こう、、」





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作者名:結衣 | 作成日時:2023年1月16日 16時

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