女優の彼女 2 (ページ15)

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重要なお知らせと予告をしてから、早くも1週間が経った。

この1週間は関係各者に報告の挨拶、舞台キングダムの稽古、ドラマの準備ととにかく忙しくて、あっという間に時間が過ぎついにこの日を迎えた。

今日の18時に流すんだけど、凄く緊張してしまい、舞台の共演者に心配をかけてしまい、

その中でも特に心配して、私のメンタルを気にかけてくれたのはダブルキャストである河了貂役の華優希さん。

華「緊張してる？」

「はい、」

華「今日だもんね、大丈夫。」

華さんには事務所が同じってこともあるし、私が一方的に大好きで、お世話になっているから

活動休止をする事が決まってすぐに連絡をした。LINEを送るとすぐに電話をかけてくれて、30分くらい話した。
話の内容は本当に他愛もない話から役について、そして私の恋愛話も。

「、、、華さんは、宝塚時代逃げ出したいって思ったことありますか？」

元来宝塚は娘役に厳しく、特に華さんはトップ娘役叩きの矢面に立たされた娘役さんでもある。だから、どうにもならないプレッシャーに押しつぶされそうな私の気持ちをよく気にかけてくれていた。

華「逃げ出したいか、、無いって言ったら嘘になるけどもちろんプレッシャーはあった。雲の上の存在の明日海さんや柚香さんの相手役が自分なんかで良いのかって常に思ってたし、、。

でもね、私には支えてくれる下級生、辛い時も楽しい時も一緒に乗り越えてくれた同期、厳しくも愛をくれる先生、困った時手を差し伸べてくれる上級生、そして大きな愛で包み込んで守ってくれた2人の相手役さん。

周りの人たちが居たから私は宝塚という夢の舞台に逃げずに最後まで立てたんだと思う」

華「私はAちゃんにとって困った時に手を差し伸べてあげられる人でいたいし、それに大きな愛で包み込んでくれる人はいるでしょ？甘えられる人には甘える、それは凄く大切なことなんだよ。」

「、、のぞみさん、、ありがとうございます。心が軽くなりました。」

華「いつでも相談のるし、彼氏さんの代わりにはなれないけど、ドイツに行くまでの間Aちゃんが甘えられる人でいたいから、それだけは忘れないで」

「のぞみさんっ、、」

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