☆最後のデートプラン ページ48
カフェを出る頃にはすっかり日も暮れて
空には一番星がキラリと輝いていた
『金星だ』
私の視線より遥か高いボスの目も一番星を見つけてて
頭良さげな発言をサラリと言う
「じゃぁ金星から見たら地球もキラキラして見えるかな？」
『金星の平均表面温度は約470℃だから実際に確認するのは難しいだろう』
「んもー夢もロマンもないなぁ！」
『金星に降り立った瞬間、テジちゃんはテジの丸焼きに…「ボスは炙りジャーキーみたいになるねッ！』」
「あーもぅ！ホント失礼なんだから！
だいたいね、そんな熱かったら宇宙船の中で皆蒸し焼きになっちゃうから！」
『テジちゃんも夢もロマンもない事言って(笑)』
「ボスに似たのかしらね」
『かもね笑、ほら、行くよ』
そう言って私の手を取り歩き出す
「平気？」
『何が？』
「手…」
『今日何回目？笑』
「だって…」
『大丈夫！何かあってもテジちゃんだけは僕が守るから』
…だったら…最後まで守れっての…
「なら任せた。どうなっても私知らないからね」
『うん、じゃぁ次へ行こう！』
そうしてボスが連れていってくれたのは
韓国の中でも一、二を争う高級ホテルの１室
部屋に入っても敷居が高過ぎることには変わりなく
庶民の私にはリラックスできる要素は何も無い
キョドる私を見て笑ったボスは
『テジちゃん、あそこの扉開けてみて』
そう指さした先の扉を開けると
「なんだこりゃ…」
なんとそこはクローゼットの扉
そしてその中には数着のドレスと靴にバッグ
『テジちゃんが好きそうなの選んだつもりなんだけどどうかな？』
「え？！ボスが選んでくれたの？」
『笑 直感で選んで？
あと、選び終えたらココに連絡して？
このホテルに併設されてるとこの美容師、友達なんだ笑』
って番号の書かれたカードをくれて
『少しの間だけ別行動になるけど
僕が選んだの着てるテジちゃんに会えるの楽しみにしてるから』
なんて言って部屋を出ていってしまった
ドアの閉まる音と共に訪れる静寂
改めて数着かかってい服と向き合うと
「わぁ！これ可愛い！」
立ち襟にボリュームある五分袖
胸の下で切り替えになっていて
シフォンのスカート部分にはオーガンジーの生地に華やかな花や蝶の刺繍が施された
全体的黒いミモレ丈のワンピース
「今度は可愛いって言ってくれるかな…」
鏡の前であてがいながら、あの日のことを思い出して
少しだけ胸に痛みが蘇る。
どんな内容であれボスとの間に思い出があって良かった…
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あやまろ(プロフ) - きよこさん» きよこ様…胸が痛みます…今言えるのはどんな形であれ二人とも幸せにします！！そしてあと1話でこの章が一杯に！(TT)次の章に跨ってしまいますが更新頑張りますね！！ (2018年9月18日 22時) (
レス) id: 480e0a2529 (このIDを非表示/違反報告)
きよこ(プロフ) - あやまろさま、二人が同じ気持ちなのにね…胸が苦しい。けど、しあわせにしてくれるんだよね、デジチャンをボスが。いつものキュンキュンしています。次回が楽しみです。更新待ってます。 (2018年9月16日 23時) (レス) id: 15442e9882 (このIDを非表示/違反報告)
あやまろ(プロフ) - 神鹿さん» えっとですね、これから先は…言えまてん！！笑 でもどんな形であれ幸せにします！二人とも！ (2018年9月16日 22時) (レス) id: 480e0a2529 (このIDを非表示/違反報告)
神鹿(プロフ) - ほんと、この先に何が待っているのか！？ 気が気でないです。 (2018年9月14日 22時) (レス) id: f17246d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
あやまろ(プロフ) - motomatoさん» そうなんです！同じ方向むいてるのに！お互い、相手の気持ち考えすぎちゃって…上手くいかないっす(TT) (2018年9月14日 22時) (レス) id: 480e0a2529 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやまろ
| 作成日時：2018年2月15日 17時
