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旋風が落葉を巻き上げる。
乾いた落ち葉の音と同時に後ろの山からカラスの声が響いた。
直感で人が来たことが分かり、シャルナークは先程自分が車を走らせていた坂を見つめる。
するとほとんど同時にそこに人が現れた。ラフな格好をした細身の青年だ。
「あれ、人がいる。珍しいね、この時間にいるなんて。今日はもうバスは来ないはずなんだけどなー」
抑揚のない声の持ち主の顔に目を向けると漆黒の瞳と目が合う。
「ええ、バスではなくレンタカーできたので。僕は写真を取るのが趣味でして、せっかくこの国に来たので、この有名な門の写真を撮っておこうと思って
あなたも観光で？」
ペラペラと口から噓が出る。目の前の男が堅気で無いことなんて明白だ。
「あ、そうなの。てっきりオレを殺しに来た賞金稼ぎかと思った
あー良かった」
良かったと言いながら、男の表情は変わらず無表情だ。
「隠さないんですね」
何をとは言わない。オレが噓を付いているのもこいつは勿論気付いているだろう。そしてそれにオレが気付いているのにも気付いている。
要するに茶番だ。全て。
「うん、元から隠してないからね。じゃあ、オレ行くね」
「はい、では、また」
男は扉に向かって歩き出し、こともなげに扉を全て開いた。
シャルナークはそれ以上口を聞くことなく冷静に男を見送った。
合わせても3分に満たない間の出来事だったが、妙にいい気がしないやつだと思った。
扉が閉まってすぐに、車に乗り込み、先程の男について考えを巡らす。
ほぼ確実にゾルディック本人だろう。年はオレと同程度。Aは自分が長女で双子の兄が長男と言っていた。ということは、恐らくAと双子の長男か。次男。情報不足のためはっきりとは分からない。
ただ、あれはきっと長男だろうと無根拠な確信があった。
目を瞑り、男の顔を思い出す。パーツや色、表情の豊かさ等で見るならAとは全く似ていない。なのに妙に見覚えを感じたあの顔は、以前盗品の中にあったジャポンの能面に似ているなと思った。
似たような表情をしたAを想像してみたら、見たはずがないの表情なのにしっくり来てしまい、胸が苦しくなった。
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カンナ(プロフ) - お返事ありがとうございます！嬉しいです、、応援してます！これからも楽しみに読んでいきます！ (3月28日 3時) (
レス) id: fc7530e511 (このIDを非表示/違反報告)
あやこ(プロフ) - カンナさん» カンナさん、コメントありがとうございます。 お待たせして申し訳ありません。part2やっと終わりました。part3は少しでも更新頻度を上げれるよう頑張りますので、是非最後までよろしくお願いします。 (3月26日 0時) (レス) id: 7bf5456e4c (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - 素晴らしすぎる作品に出会えました、、、この出会いに感謝しかないです．お忙しいとは思いますが、無理ない程度に更新していただけると全わたしが歓喜します。応援してます！ (3月18日 10時) (レス) @page46 id: fc7530e511 (このIDを非表示/違反報告)
あやこ(プロフ) - 天音さん» 天音さん、コメントありがとうございます。お待たせして申し訳ありません、ストーリーはまだまだ続きますので、是非最後までよろしくお願いします。 (3月9日 21時) (レス) @page46 id: 172db88909 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - とても素晴らしい作品に出会えたことに感動してコメントを残したくなりました。読んでいて時間を忘れるほどに面白かったです。素敵な作品をありがとうございました。 (8月28日 20時) (レス) id: 2158ec844c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやこ | 作成日時：2018年11月13日 23時
