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《そう言えばご主人、学校行かなくて宜しいんですか?》そんなベルの言葉で、俺達は急いで家を出た。
俺は、都内のそれなりに有名な大学に通っているらしい。
電車に乗りながら、俺は、ベルと話していた。
「なーベル、お前そんな派手な格好してて、よく耐えられるな。」
俺が質問すると、ウザイくらい笑ったベルが答えた。
《ご…主人…っ!普通こういうのは、人の目には見えませんよ!!アハハ!!ご主人、面白い事言いますね!!つか、寧ろご主人の方が周りから変な目で見られますよw!》
ムカつく!!
…ハッ!変な目で見られて無いよな!?
周りを見渡して確認した。
確認した後、俺はベルにもう1つ質問した。
「あのさ…会った時から思ってたんだけど…」
《何ですか?》
「お前女?それとも男?」
俺の質問から数秒後
《……男だけど?俺は。》
「ヒッ!!」
今までの甲高い声とは真逆の、ドスの効いた声でベルは言う。
《言っとくけどな…こう見えて俺は男だ。》
「は、は…い。」
ベルの圧力に気圧されながら、俺は何とか応える。
すると、まだベルは
《もうっ!分かればいいんですよ!ご主人!》
と、甲高い声で俺に言ってきた。
…ベルにこの話しはもうしない様にしよう。
心に決めておいた。
そうこうしている内に、駅に着いた為、俺達は俺が通っているらしい大学へと向かった。
…そうだ、俺の生まれ変わりについて、ちゃんと聞かなきゃな。
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作者名:紅月彩
作成日時:2018年1月7日 12時