Guiltyroad【罪の道】 (ページ11)

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ー上杉悠sideー

ふと、朝起きた時にあった違和感。

それは、何だかはよく分からなかった…

でも、はっきりと分かったのは、自分と似たような存在が近くに来ていると言う事。

違和感を抱きつつ、私は学校へと向かった。

～～～～

その違和感の正体は、大学で分かった。

いつも通り学校へ行くと、何故か人集りが出来ていた。

私は、原因を突き止める為に、人集りの中心にいる人を見る。

「…誰…？あの人？」

人集りができる程有名な人ならば、顔くらいは見たことがあったはず。

なのに、その人の顔を私は見たことが無かった。

あの男…、誰かと話してる…。

《隣に立っている派手な男性の方では？》

「スノウリリィ……私の心読まないでよ。」

《失礼、ご主人。》

スノウリリィ…反省してないわね。コイツ。

少しムカつきながらも、最初から見えていたソイツを見る。

どうもソイツの姿はピエロに似ているというかなんと言うか…胡散臭い奴ね。

《…？ご主人、私の方を見てどうしましたか？》

「嫌、何か、スノウリリィと雰囲気違うなぁ～って。」

《まぁ、全ての使い魔が私の様な人だけとは限りませんからね。》

…あ。あんた、使い魔だったの。
初耳なんだけどね。

はぁ…スノウリリィは無視しよう。

あの男と隣にいるピエロ(とりあえず、そう言うようにする)は多分、私とスノウリリィの様な関係なんだと思う。

へぇ…そっか、あの人

『Guiltyroad』に関わってくるようになるんだ。

《あ、あの男性人集りから逃げましたよ。》

「え！？」

《どうしますか？》

「追うわよ、もちろん。
私の敵なのか見定めないと。」

そう言い放って、男の後ろを尾行して行った。