国立三つ葉異能力学園！！3 (ページ43)

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教室にどよめきが走る。
それもそのはず、異能無効化と言う能力は、異能力の中で、最も稀少で、最強だと言われているからだ。

何故なら、どんな異能力も効かないのだから。
ただまぁ、裏を返せば、自分に有利な……例えば回復系のものでさえも、弾き返してしまうが。

「僕のこの力は、触れた人の異能力を完全無効化すると言うもの。

それ以外の能力の発現方法は、存在しなかった。」

「……しなかった。って、…その、先生の行っていた一段階上があったってことですか？」

幸成の言い方に疑問を持ち、島南が眼鏡を直しながら問う。

「うん。まぁね。

僕は、本来触れなければいけなかったこの力が、触れなくても広範囲で使えるようになった。

相手の異能に触れるか、本人に触れるか。そのどちらかしか出来なかったのに、触れずに、標的を見据えるだけで、相手が異能が発動出来なくなったんだ。

もちろん、集中力とか使うから、長時間使うのは疲れるけど、本来なら有り得ない。
飛躍的に進化したんだ。」

「そんなことってありえるの…？」

「あぁ、本当に少数派だけどね。

そして、この学園のA組の人達は、将来この進化ができる可能性が高いと、判断された人達だ。

つまり、他クラスはどう足掻いても、この進化が起きる確率は、無いに等しい。

もちろん、今の3年生でも進化している人は、少ないけれどね。
大人になってからの人もいるから。

つまり、要約すると【異能の限度】とは、自身の異能力の最大値であり、上位互換の能力に進化できるかを指す。
なお、進化できる人は、世界を見ても少数派である。

今日の授業はここまで！！
さぁ、昼休みだよ！」

チャイムがなった。
号令がかかったはずなのに、自分達の才能とは、異能力とは何なのか。
頭の中でぐるぐる周り、席を立つものは居なかった。