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#33 悲願 ページ36

ー数分前ー彩達ー




「けーいーくぅぅぅぅうん!!
どーこでぇすかぁぁぁぁぁあ!!!」


音楽大聖堂の、ど真ん中で、紅月彩の叫び声が響き渡る。


「うーん、出てこないねぇ?っし!もー1回!
けーいーくぅぅぅ……」

「ストップ!!ストップ!彩ちゃん!!」

「えー、何でぇ↑咲夜〜」

「うるさいんだよ!敵が寄ってきてるんだってば。あのさ〜僕、戦い不利なの知ってるよね?」

「…あっ。さーせん」

「ムカつく顔しやがって!」


彩の叫び声のせいで、C組の奴らがどんどん寄ってきていた。

うーん、私は全く気づいて無かったんだけど…

いやはや、知らない間に、巧と咲夜が片付けてたんだね。

優秀な友達だね〜


「彩ちゃん!!見てないで戦って!!」

戦えって言われても……

「早くしなさい!!」

「あっ、はい。」

…咲夜ちゃん怖い。


咲夜に怒られた私は、敵と戦うために、少し戦況を見た。

うわ〜確かに。うじゃうじゃ湧いてくるね。
これアレじゃん。虫とか、そういう類だよ。

巧は、適当に腹とか蹴ってて、咲夜から借りたナイフで戦っている。

咲夜は、自分の異能力を生かして、武器を創りながら戦っている。

…う〜ん。戦うのは嫌なんだけどさ…
やるしか無いのね。


(ねぇ…【悲願】食事の時間だよ。)

『あら?久しぶりの食事ね。…フフ』


「妖刀【悲願】抜刀」

私の赤い目に、黒の光がはしる。

手元には、打刀の日本刀。

日本刀って、鈴みたいだな。
まぁ、これは異能力では無いんだけども。


…とりあえず、注意を、私に集めなきゃ。


「鬼さーん!こーちら!手ーのなる方へ!!
私が、全員倒してあげるよ!」


戦闘中の周りを、ヒラヒラと回る。

私の声に反応して、ほとんどの人が、やって来る。

私は、やって来る敵を迎え打つ。


異能力を発動させて、倒そうとする敵

挟み撃ちにしようとする敵

女だからと、なめている敵


みーんな、大事な大事なお食事です!

やって来る全ての敵に、切りかかる。

斬ると、相手の沢山の負の感情が流れ込んでくる。これが、私…というか、悲願の食事なのだ。

悲しみや怒りの感情を喰らうことで、力が強くなる。

私は、敵を斬りながら、少し移動していく。
疲れてる咲夜たちから離さないとね!


「…追いかけてどうすんの。…ハァ」


生憎、私の気持ちは届いてないようだけど。


「〜〜♪〜♪」


ピアノの音…か。

戦いながら聞くのもありだね。

#34 巧の気持ち→←#32 ピアノ!?



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設定タグ:異能力 , 学園 , オリジナル   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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紅月彩(プロフ) - 千早さん» ありがとうございます!励みになります! (2018年2月15日 18時) (レス) id: 36ed1e2b30 (このIDを非表示/違反報告)
千早 - 面白かったです! (2018年2月15日 9時) (レス) id: 28c0056888 (このIDを非表示/違反報告)
鵲 昴(プロフ) - 佐久間出てきた(笑) (2017年12月3日 20時) (レス) id: 0eb3fb4283 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅月彩 | 作成日時:2017年11月30日 19時

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