#3一宮咲夜 ページ4
私と圭は、正門から学校に入り、自分達のクラスへと進んでいく。
正門は、中学のときに貰った、IDカードが無いと、あかなくなっていて、私達は、IDカードを持っていたため、自動的に正門が開いた。
花壇を通り、赤レンガの道を進んでいく。
ふと私は…
「こう見ると新鮮だよね〜私達前までは、中学生でさー。こんな、高等部なんて恐れ多かったのにさ。」
「恐れ多かったのか?まぁ、確かに先輩から聞くところによると、中学と高校では生活が全然違うらしいからな。」
「そーなのかぁ…」
中学と高校では、学校生活が、良い意味でも、悪い意味でも変わるらしいというのは、私も聞いたことがある。
例えば、クラス替えが無いとかあるとか…
よく覚えてないな。うん。
とにかく全く生活が変わるらしいのだ。
変わるのであれば、良い意味で沢山変わってもらいたい。
そんなことをボンヤリと考えながら進んでいると、「おい。もう着いたぞ。」と、圭が声をかけてきた。
「おおっ!ホントだいつの間に!!」
「お前がなんか考えてたときだ。」
上を見上げると『1-A』という、プレートが壁につけてあった。
私達は、2人とも同じクラスで『1年A組』だった。中学のときは、2年の1回しか同じクラスじゃなかったと言うのに…
つか、普通双子は離されるだろ!!
とりあえず、突っ立っても邪魔なので、クラスに入ろうか。
圭がドアを開けて私達が中に入ると
「おおっ!彩ちゃん、圭くんおはよ〜同じクラスだね!」
と、友達が話かけてきた。
この子は、一宮咲夜(いちみや さや)私と圭の友達だ。私と咲夜は中学の間、ずっと一緒だった。
「うぇ〜い!一緒だねー咲夜!!」
彩はそう言って、咲夜に抱きつく。
「はよ、咲夜。これからよろしくな。」
圭は、咲夜に向かってニコッと笑った。
抱きつかれた咲夜は少し恥ずかしそうだった。
咲夜は、フード付きのパーカー風な服の胸に、大きな赤いリボンと、頭にも大きな赤いリボンをつけていた。髪は肩につくかつかないかくらいの部分で、リボンで結でいた。
中学と変わらない雰囲気で、少し安心した。
咲夜ってピュアだから、変なのに感化されてないか、不安だったのだ。
「変わってなくて安心したよ。」
「??」
おっと、口にでてしまっていたようだ。
分からないという雰囲気で首を傾げる咲夜は、物凄く可愛かった…
「痛った」
圭が誰かにぶつかったようで、そう言って、顔を上げた。
「ん?あぁスマン。ぶつかってしまって…って、圭か。」
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紅月彩(プロフ) - 千早さん» ありがとうございます!励みになります! (2018年2月15日 18時) (レス) id: 36ed1e2b30 (このIDを非表示/違反報告)
千早 - 面白かったです! (2018年2月15日 9時) (レス) id: 28c0056888 (このIDを非表示/違反報告)
鵲 昴(プロフ) - 佐久間出てきた(笑) (2017年12月3日 20時) (レス) id: 0eb3fb4283 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅月彩 | 作成日時:2017年11月30日 19時